Question
スイングは手打ちよりなぜボディーターンの方
がいいのでしょうか？
Answer
手打ちは再現性が低くなる事がまず第一の理由
で、二番目にスピン量の少ない事でベタピン率
が下がり、三番目には飛距離が出ない事です。
なぜかと言うと、手の筋肉量が非常に少ない事
でコントロールがし難いからです。
全身の筋肉の 7 割は下半身と言われており、背
筋や腹筋を入れると９割ほどになります。
そしてその残りの筋肉が腕や手ですが、その僅
かな筋肉も、縦に振る薪割りや杭打ちの力は確
かに強いのですが、手振りで打つ横の力は少な
いので、一部の筋肉だけでマックスに力を入れ
て打っている事になり、安定し難いのです。
もちろん飛距離も出ませんし怪我の原因にもな
る事もあります。
その少ない筋肉をマックスに使って打つと、ま
ず方向がバラつき、７割に落として打てば方向
は良くはなるのですが飛距離が出ません。
そして、胴体や脚腰の大量の筋肉を使って体で
打つ事で安定し易く、無理のないヘッド速度が
出るのです。
トップから腹筋を使って体を弓にしながら前屈
と右側屈をして引き落とす動作は手打ちではな
く体を使っている事になり、かなりのパワーが
出ます。
この力はバレーボールで言うアタックやサッカ
ーのスローイン、テニスのサーブなどの動作で
体を反ってから腹筋で曲げて上半身を猫背にす
ると胴体の力でパワーを出す事ができます。
腕を落とすだけではなく、重力を使うだけでは
なく胴体のしなりによって弓のバネを使う事も
できるのです。
そして、足、膝、腰、胴体、肩、手、ヘッドと
下から徐々に動く連動はムチ効果になります。
実際のムチの先端は音速を超えると言われてお
り、各部位間に時間差を作りながら動かす事で
その効果が得られます。
これが弓と鞭の効果で、ゴルフのスイングもこ
れを活用する事でより、張りと重力の力で正確
に飛ばす事が可能になるのです。
体験した事がない方は想像がつかない事ですが
一度体全体を使った張りで打つと、手や腕の力
などが全く要らないと言う事が分かります。
大きくゆったりと振っても手振りよりもかなり
飛びますので、まずはボディーターンのフォー
ムを習得される事をお薦めします。
