モダンスイング 21

欧米打法の伝承

最もミスが出ないショット

ケプカの番手表 5 種類の違った打法でショットする

Question

 

もっともミスが出ない簡単なショットとは?

短いクラブをさらに短くにぎってショット!

これなら飛距離は少ないけどミス(ダフリ、トップ、シャン

ク、スライス、フック)は少ないですよね?


Answer

 

マチュアゴルファーの欠点は練習量が少なくて色々な引き

出しを増やせない事が一つあります。

何とかの一つ覚えでフルショット一種類で勝負をしているた

めにミスが増え、詰めが甘くてスコアにならないのです。

 

ショットの引き出しとは寄せのショット、コントロールショ

ット、そしてフルショットと大きく分けて、それぞれに色々

な打法を使い分ける事です。

 

タイガーは 58 度で 60 ~ 90 Y を打ち分け、モリカワは立ち上

げで 65、75、 85 Y の 3 種類の打方を練習してから上の番手

に移ると言っています。

 

これだけで、一本のクラブが 3 本分になると言う事ですので

それだけ有利なゲーム展開ができるのです。

上の写真はケプカの飛距離表ですが、これだけでも 40 本以上

のクラブを持っているのと同じになります。

 

例えば寄せの引き出しは芝が長くて重い場合、フェアウェイ

から、そして転がせない場合、フワッと高く上げてすぐに止

めたい時など、 10 種類ほどの違った打法で寄せるのですが

ほとんどの人は転がすか上げるか程度です。

 

また、セカンドショットはアゲンストに強い球、番手間の距

離を出す打ち方、ミスの出ない打ち方、高く上げてスピンで

止める打ち方、スタイミーな木やバンカーを回避する曲げ球

横風に向かうか乗せるかなど、状況に応じて色々な打法を持

っている事がスコアメイクの秘訣です。

 

フルショットはドライバーではスリークオーターショットで

方向出しをした安全な打法、普通に8割で打つ打法、またマ

ックスでバンカー超えを狙ったショットなど、フルショット

だけでも打ち方で引き出しがあればそれが武器になり、また

楽しみも増えます。

 

最もミスが少ないアプローチではコントロールショットと寄

せのチップショットの間の打法で、両手を引き付けておいて

肩だけ使い、手首も肘も一切曲げずに打つ一番シンプルな打

ち方です。

 

これで毎回真芯に当てる事ができて真っ直ぐに打つ事ができ

ればあとは縦距離ですので、番手を替え、球の位置を変えて

120Y 以内はベタピンでバーディーを取る事ができるのです。

 

パー 5 は刻んで 3 打目はワンパット圏内に止める事が可能で

4 つあるパー 5 の内 3 つはこれでバーディーが取れます。

ボギーを出さなければこれで 69 が意図的に出せるのです。

 

ゴルフはこのアプローチでスコアがほとんど決まります。

60 Y のアプローチで 10 Y もショートしていたのでは話にな

ません。

力加減やスピードを変えて縦距離を合わせようとするとミス

がなくならずに、ただ練習不足だと勘違いしてレベルアップ

できないのです。

 

たまたま運が良い時には素晴らしいスコアは出ますが、その

スコアを実力で出すにはそれなりのレベルの技術を身に付け

るしかありません。

精度優先の打法、方向優先の打法、飛距離優先の打法など、

その状況に応じて打ち分けができるように、せめてショット

は 3 種類くらいの引き出しが欲しいと思います。

 

 

 

打った後まで顔を残すには

右肩がアゴの下に入るまで顔は上げない

Question

 

よく松山英樹プロの動画や連続写真を見るのですが、インパ

クト後まで頭・顔が残っています。

 

すくい打ちの私では体が早く起き上がり、フェイスアップし

てしまいます。

 

これを矯正するには、ボールの後方に視線を残す位のイメー

ジが良いと思うのですが、それをすると左に乗っていけない

気がするのですが?

考え方が極端でしょうか?

 

Answer

 

インパクト直後の 4 時半までは頭を残すのですが、その方法

としてはいくつかあり、まず「アゴ出し」があります。

これは右下にアゴを出して右肩がその下に入るような形にす

る事で肩の開きを遅くし、突っ込みを軽減し、胸が上を向き

難いと言う一石三鳥のメリットがあります。

 

次に体重移動をしっかりとする動作を入れますが、これは重

心移動だけでは難しく、欧米選手のように右足で左にプッシ

ュする動作を組み込みます。

 

また、同時に飛球線上後方を向いたまま腹筋を使ってまずお

辞儀をし、直後に右側屈で右腹を縮めて腰はバンプ左の壁

そして上半身を右に曲げ倒しながら頭を右に移動する事で体

全体が斜めに倒れて弓状になります。

 

この腰は左、頭は右と言う動作が重要で、体重移動をしても

突っ込まないインパクトができますので、まずはこのフォー

ムを習得する事が重要です。

 

この動作はイメージだとか意識だけでできるものではなく、

それぞれに必要な筋肉によってしっかりと力が入っていない

とできませんので、その正しい動作をまず覚えて下さい。

 

掬い打ちや起き上がり打法の方は圧縮打法に改造し、切り返

しから胴体に圧力を感じながらハンドファーストでダウンブ

ローで打ちます。

 

この一連の動作は調整とか矯正でできる動作でもありません

ので、一つずつをまず頭で記憶し、それを体現しながらこれ

らの動作が同時に出来るまでなぞりやスロースイングで体が

その通りに動けるように慣らしながら反復によって定着させ

る必要がありますので、数週間あるいは数か月、人によって

は忘れたり崩れたりの繰り返しで数年掛る事もあります。

 

形は動作の結果ですが、動作はいつどの筋肉を使うかです。

まずはどの筋肉を使うとその動作が出来るのか、そしてどの

動作をいつ入れるとその形になるかと考えるべきなのですが、

YouTube で形から入る場合、欧米打法はまず無理ですので、

ここに書いた動作をしっかりとメカニズムで覚える事が大切

です。

 

弓パワーは体のバネを使い、体が横になる事で腕は体に対し

ては縦に振り落とす事ができて最大の力を発揮できます。

人は縦に落とす力が横に振るより数倍強く、この弓状での引

き落としも飛球術の一つですので、若者はぜひこれらを習得

して下さい。

 

なお、体が丈夫でない方や中高年の方は怪我のリスクが高い

のであくまでも自己責任で行って下さい。

 

 

 

大きく左に巻いていくショット

写真はヒール引っ掛けのような球筋

Question

 

大きく左に巻いていくドライバーショットについてアドバイ

スをお願いします。

 

フィニッシュで右前方にグラつく事がよくあります。
また、以前に伸び上がりながら打つ癖も有ったため、矯正し

てきました。

 

よろしくお願いします。

 

Answer

 

左に行く打球には種類がありますが、今回はヒール引っ掛け

に関してお話したいと思います。

 

フィニッシュで右前にグラつくとあるのですが、前打席方向

にグラつくと言う事は重心が前に行っているかも知れません

ので、その分ヘッドの軌道も一緒に前に行っている可能性が

あります。

 

ヒールに当たる原因は数あるのですが、伸び上がりが出る

場合には前傾を起こして後ろに重心が行きそうなのですが、

それを矯正しようとして出来た時に重心が前に移動して、

ヒールに引っ掛け、出来ていなかった時には当たるのかも

知れません。

 

いずれにせよ、アイアンならばシャンクになっているはず

の打球なのですが、ドライバーはソケットがないので、そ

のままヒールに当たって、その瞬間にヘッドが被って左に

出て、しかもヒール側の下に当たるので低い球となって、

さらに左に巻くような打球になるかと思います。

 

アドレス時の重心は土踏まずでつま先ではありません。

真ん中に重心を置き、トップで右足のカカト、インパク

では左足のカカトに重心が移動するのが正解です。

 

元々ヒールトップの原因はヘッドの軌道が球よりも外を回

る事ですので、次に考えられるのは軌道がフラットになっ

てヘッドが浮く場合です。

 

これはさらに色々な原因があるのですが、トップでの手の

位置が低い、切り返しのタイミングが早くて急ぎ打ちにな

っている、切り返しで肩の開きが早い、アドレスで右肩を

引き過ぎている、などで力みがあってもマンブリしてもヘ

ッドが浮きますので、判る人に診断してもらうとその場で

治ります。

 

当たらなくなった時には分かる人に診てもらい、それに対

する修正法を一緒に習って覚えておき、次に同じ事が起き

た時の参考にするなどで、ご自身でも診断ができるように

しないと遠回りしてしまいます。

 

レッスンプロでも原因が判らずに適当な事を言ってごまか

す人もいるようですので、本当に診てすぐに原因が特定で

きる人を探しましょう。

 

この場合はワンポイントレッスンで修正ができますので、

原因の特定と修正法の解説は 5 分もあれば十分です。

 

 

 

習わないと練習は無駄?

教科書は内容が重要


Question

 

ネットとか YouTube 見て勉強して、自分でゴルフの打ちっぱ

なしで練習しても、誰かに教わらないならお金の無駄になり

ますか?


Answer

 

答えは Yes and No です。

要は何をどう習得するかですので、正しい技術やノウハウを

正確に入手できれば問題はありません。

 

技術に関しては欧米打法に敵いませんので、打法は頂点を目

指すのであればタイガー打法がお薦めです。

 

また、ノウハウとしては練習内容と方法、そしてメカニズム

で動作を覚える事、さらにしっかりと定着させる事、診断法

修正法なども同時に覚える事が大切です。

 

我流や自己流の方達は正しい打法の技術をサイトで入手しよ

うとしていますが、ほとんど巡り合いません。

そして、幼少期から遊びの中で覚えた人は定着していますの

で、プロ級のスコアは出せるのですが、それを人にどうやっ

て動いているのか、あるいはそれを言語化して解説する事が

ほとんどできません。

 

また、誰かに教えてもらうにしても同様に内容が良くなけれ

ば上には行きませんし、その人のレベルまでは行けても、そ

れ以上行くにはまた違う技術やノウハウが必要です。

 

ただ、重要なのは基礎です。

シード選手の YouTube に現在改造している事が 3 つあると紹

介されていましたが、全部基礎でした。

 

いかに基礎が大切なのか、あるいは再現性だけでスコアが良

くなっても、やはり大きな壁が出てきて改造する必要性が出

て来ると言う事です。

 

日本の場合はこの基礎とか教科書が上陸しておらず、我流選

手の方法を引き継ぎ教えているに過ぎません。

 

600 年からの歴史と英知から確立された教科書にはその一番

大切な基礎が載っています。

それはつまらない地道な華のない分解ドリルや矯正ドリル、

原理原則やコンセプトなどが中心ですので初心者には退屈で

続かない事かも知れません。

 

しかし、その大切さが分かった時にはやらざるを得ないので

最初から基礎を徹底的に習っておくのが理想です。

 

したがって、何を習得するかによって、独学でも習っても無

駄になる事もあれば、理想に近づける事もあると言う事です。

 

 

 

悪い時は外から被る感覚になる

曲げ球はセットアップだけ変えてストレート打ち


Question

 

自分はフェードを打とうして左に振り抜こうとすると調子

が悪い時にダウンで右肘がほどけるというか外から被る感

覚?になるり、左にやや引っ掛け気味の気持ち悪い球が出

ます。

右肘が悪さしないようにするドリルあればご教示ください。


Answer

 

実際に診てみないと何とも言えませんが、どうやってフェ

イドを打つのでしょうか?

せめてセットアップだけでも見ないと特定困難ですが、今

日は私が勝手に推察してお話しましょう。

 

質問者さんはストレート球を打つのと同じスタンスで軌道

をアウトインにしてフェイドを打とうとしていませんか?

それだと当然肩を開いてから下して来ないとアウトインに

はなりませんので、右肩が前に出て外から被る打ち方にな

って当然です。

 

となると右肘の悪さと言う意味が何となく分かりますので、

原因は右肘ではなく肩の先回りだと思います。

 

フェイドを打つのもドローを打つのも軌道は変えません。

同じストレート打ちで、エイミングとフェイスの向きで曲

げ球を作り、同じ振り方で打ちます。

 

また、右肘がチキンウイングで野球のように右脇が空いて

しまう形が想像できますが、それは上半身の動きを変え、

さらに肘の軌道を変えないと治りません。

 

まず、トップから切り返しの際に左肩を最下点にして、そ

のまま動かさずにバンプです。

その時はまだ後ろを向いており(後ろ打ち)引き落としな

がら腰を開きます。

 

左肩はその後に回転の力を入れますので、右肩が下がって

左肩の下をくぐるようなインアウトのショルダープレイン

にする事です。

そして引き落としは右肘からお臍前に落として懐の中に入

れます。

 

フェイドを打つ時には左を向いてフェイスを開き、足の線

に沿ってストレートを打つのと全く同じスイングで振り、

球は少し左に置きます。

 

これでスイングフォームはドローを打つ時も全て一緒にな

りますので一番ミスが少ない曲げ球の打ち方になります。

 

 

 

掬い打ちの矯正ドリル?

左手掌屈で右手シャットの押さえ付けインパク

Question

 

ハンドファースト(すくい打ち矯正)に打つ為に、フォロー

で右足をターゲット方向に歩き出せと言われています。

 

私が思うには、トップからダウンに掛けて右サイドがターゲ

ット方向に向かって行かないと歩き出せないのですが、それ

だと上・下半身の捻転差が無い様な気がします。


掬い打ち(私)の人の勘違い・思い込みなのでしょうか?

 

Answer

 

そもそも打った後に目標方向に歩き出すには重心がそちらに

移動していないとできません。

体重移動が苦手な人にはそのドリルは良いと思いますが、ハ

ンドファーストにするためには万人用ではないと思います。

 

中にはそれだけでハンドファーストにできる人もいるのです

が、突っ込みが出たり、逆に頭を残そうとするとダフッタリ

と帳尻が合わなくなる人もいます。

 

確かに左の壁まで腰がバンプで行かずに右軸で回転して打っ

ている人もいるのですが、球に重量を乗せるには体重移動

とても効果的で、体を弓にして突っ込みをなくし、各部位の

時間差によるムチ効果を出すと勝手にハンドファーストにな

ります。

 

ヘッドスピードを上げるためにヘッドから落とそうとすると

手打ちになってダフリ易くなります。

それを防ぐには体を使ってムチ効果を出す事です。

ムチの先端は音速を超えると言われるほどスピードが上がり

手元の力とスピードを遥かに超える効果を生みます。

 

ゴルフでは足から膝、膝から腰、腰から肩、肩から手、手か

らヘッドとそれぞれの間に時間差を作り、それぞれにエネル

ギーをタメる事ができます。 これがムチ効果です。

 

その時間差によってヘッドは一番後から遅れて降りて来て、

最下点(軌道円弧)が目標方向に移動します。

同時に手の位置も左に行く事でハンドファーストになり、ロ

フトを立ててダウンブローに打つ事が出来るのです。

 

歩き出せなくてもハンドファーストで打てますので、右脚を

使ってしっかりと体重を移動して同時にムチ効果で打てば欧

米打法に近くなりますので、体の軟らかい若者にはこの打ち

方がお薦めです。

 

 

 

ゴルフはスポーツではない?!

ゴルフは地球上で最も難しいスポーツ


Question

 

松山英樹はマスターズを制した人ですが、全英オープン

は敗退です。

バドミントンでも卓球でも陸上競技でも、個人競技で結果

を残してる人はよっぽどの体調不良じゃない限りある程度

の結果を残しますよね。

 

毎回有力者の順位が大きくぶれるのはゴルフだけじゃあり

ません?

ゴルフってあくまで趣味だし、天候や運の要素が絡むから

アスリートスポーツではないということですか?


Answer

 

はい、皆さんのゴルフはお遊びだと思います。

決してアスリートではなく、松山選手のレベルとは比較に

なりません。

 

まず、ゴルフは 100 m 走のように単純ではありません。

速ければ良いと言う競技ではなく、もっと複雑です。

ちょっと首が痛いだけで体の回転が悪くなり、手の落下と

タイミングが合わなくなってアプローチが 乱れてグリーン

を外しただけで、最大 18 打落とす事になります。

 

これで順位は世界ランキングにすると 1000 位くらい変わ

りますので、一回の試合でしたら優勝か予選落ちほどの差

になります。

 

また、ゴルフ場の設定が違うために、アマチュアはさほど

技術も必要がないので良いのですが、プロの試合会場は危

険が沢山あり、グリーンヒットしているのに傾斜で池に落

ちたりとコース自体が難しく設定も違います。

 

まず、飛距離は長いところでは 7700 Y ありますので、皆

さんの飛距離ではまず届かないホールがいくつかあり、し

かも、グリーンが硬く設定されますのでグリーンまで届い

ても止まらずにこぼれてしまいます。

 

場所によってはグリーンが小さく、グラスバンカーや密集

したラフでヘッドが抜けずに寄せる事すら出来ず、高速グ

リーンでちょっと触れただけで止まらずに池にまで行って

しまうなど様々な障害があります。

 

ところが、質問者さんが行くようなゴルフ場はグリーン周

りは同じ長さにカットしてあり、芝芽が強くないので逆目

でもしっかりと寄せられたり、遅いグリーンでしっかりと

打てるし、あまり技術のいらない設定にして、回転を早め

る事でビジネスをしています。

 

4大メジャーはそれぞれのコースに特徴があり、全てを制

覇するには全ての技術や引き出しが必要で、それが出来た

人は歴代でも数名しかいません。

 

見た目は簡単ですがとんでもなく難易度が高いので、体調

が良く、その日の仕上がりが良く、苦手な技を必要としな

いコースで嫌な同伴者と一緒ではなく、ギャラリーにヤジ

を飛ばす人間がいない、などの全ての条件が揃わないと良

いスコアは出ないのです。

また、いくら全ての条件が揃ったとしても運が悪いと優勝

は出来ません。

 

それだけ繊細で難しいので筋肉さえあれば優勝と言うスポ

ーツではありません。

あくまでもゴルフは趣味だと考えておられるようですが、

年収 100 億を超える人もいましたので、メジャーリーガー

やバスケット、サッカーなどと同じスポーツに分類しても

良いかと私は思います。