モダンスイング 21

欧米打法の伝承

左膝を伸ばしてヒップターン

インパクト直前で左膝が伸びきる


Question

アイアンで質問あります。
ダウンスイング左膝を伸ばして、ヒップターン(尻を押し

込む)すると良いと、You Tubeで観ましたが、シャンクし

ませんか? それか打点ズレ。

 

Answer

ヒップターンの定義やお尻を押し込むと言う表現がどう言

う動作を意味しているのか解かりません。

基本的に左膝を伸ばすと言うのはこの 30 年来の打法で、

伸ばさない打法はそれ以前の古い打ち方です。

 

90 年辺りから欧米打法はその頃に左脚で蹴って腰を開く動

作を組み込んで飛距離を稼ぐようになりました。

したがって腰の高さが一定になり、伸ばしてからインパク

トと言う再現性の高い打法になりました。

 

もちろん、昔の打法でも左膝が同じ角度で曲がっている時

インパクトをする事で安定していたのですが、タイミン

グや動作は必ずズレて、いつもより伸びていないとダフリ、

伸び過ぎるとトップすると言うデメリットもありました。

 

これならパワーが出てしかも毎回同じ高さで打てる打法の
方が安定し易いと言う事で左膝を伸ばす、あるいは蹴ると

言う打法に進化したのです。

 

ただ、伸ばす時に腰が前打席方向に出て起き上がる事があ

り、それを押し込むと表現したのであれば間違いで、逆に
後ろ打席方向に左尻を突き出して上半身が上がらないよう

にする事で軸ブレを防ぎます。

 

お尻の突き出し、ヒップターンとは腰引き、ヒップスライ

ドそして右腰を前に出すと言う回転の 4 つの動作を意味し、
右腰を前に出すのは一番最期で、その時は右脚で蹴ります。

 

右膝を伸ばす、あるいは蹴る時は右腕を伸ばしてインパク

トから押し込みのタイミングで、その時に右腰が前打席方

向に出て腰の回転にパワーが入ります。

 

右腰が早く前に出ると体の捻じれが大きくなって肩が開き
易くなって捉まらない打球が出る事がありますので、でき

るだけ回転は後からになり、バンプ、ダンプ、ターンの最

後のターンの時に腰も肩も回転させるパワーを入れると言

うのが現在世界主流の打法です。

 

 

右肘と体が離れている

上半身を右に曲げ倒して肩を下げる

Question

 

インパクトの時に、プロ選手のスロー映像を見ると右肘

と体が離れているのですが、私は引っ付いています。

これはダメなのでしょうか。宜しくお願い致します。


Answer

 

これは打法の違かと思われますが、単純にふところにス

ペースがあるかどうかの違いもあるかと思います。


もともと前傾角が深いほど懐に空間が出来ます。
この空間に右肘が入る場合と、棒立ちで打った時には右

肘が内側に入らずに右腰のポケットの辺りでぶつかって
腰と一緒に回転する場合があります。

 

その昔のインサイドインと言う打法はこの後者に近い形
で、タイガーウッズの時代からは右肘がアドレスでお臍
があった位置まで入って、そこから肘を伸ばして押し込
む打法に変わったのです。

 

インサイドイン打法のメリットは左脇が終始空かない事

でミート率が良く安定する事です。

しかし、高速や超高速打法に進化した事で遠心力が強く
なってインサイドからスクエアに振る軌道でハンドアッ

プでインパクトする打法が出て来ました。

 

この両方のメリットを合わせたのがタイガー打法です。

インサイドスクエアのタイガー打法はフォローで左脇は

離れて行くのですが、左の肩を左腕の軌道に寄せて行く

と脇が開かずにスイングできるのです。

 

これは肩の軌道がインサイドイン打法は水平に回せと言

うのが教科書だったのですが、高速で振るとヘッドが浮

いてヒールトップしやすいと言うデメリットがあるため

にショルダープレインを縦にしたのです。

 

これは両肩を回転させる際に上下運動を入れる軌道にし

て、できるだけ地面に対して垂直に近くしたのです。

 

ヘッドは肩の軌道上に乗ろうとして高速になればなるほ

ど軌道が外れてヘッドが浮きます。

したがって左の肩はトップでは最下点に落とし、イン―

パクトでは頂点に引き上げる事でショルダープレインが

縦になってヘッドが浮かなくなるのです。

 

したがって、左の肩が引き上げられる事で手を目標方向
に出しても脇が開かなくなったのです。

もちろん、ハンドファーストのハンドアップでインパク

トする事で捉まった HS の上がる事もメリットです。

 

 

バックスピンの掛け方とは

バックスピンはボールだけでは掛からない

Question

素人でもバックスピンが掛けられますか?
なんか柔らかいボールほどバックスピンかけやすいと言

われましたが、そんなボールってあるんですか?


Answer

どんなボールでもどんな打ち方でも必ずバックスピンは
掛かります。
バックスピンは多いほど吹き上がり飛ばなくなりますの

で DR などはいかに減らすかが勝負となっています。

 

アイアンの場合はバックスピンを多くするとスピンバッ

クして落ちた地点から戻ってきます。

ただ、それには条件があります。


まず、グリーンが柔らかい事で、落ちたところにボール
マークがつくほどの軟らかさが必要です。

次にウエッジの溝ですが、溝が汚れで埋まっていたり表

面がツルツルだと掛かり難くなります。

そしてダウンブローに打つ事でスピン量が増えます。

もちろん真芯に当たらなければスピン量が減ります。

 

そして、アイアンの形状が問題です。
一番掛かるのがマッスルバックで、次がセミキャビティ

ー、そしてキャビティー、ポケットキャビティーの順で

スピンバックするのはセミキャビティーくらいまでで、

プロでも M B が主流で操作性を優先しています。

 

そしてボールですが、昔ほど柔らかいものがないので、

どれを使ってもあまり変わらないのですが、スピン量の
多い物を選び、飛び系は硬いのであまり掛かりません。

 

まずは芯を外さない事、そしてダウンブローに打つ事が
安定したら操作性の高いクラブにして練習しましょう。

理想は落ちた地点で止める事で、決して戻す事ではあり

ません。


トッププロでもスター選手達は条件がそろえば 20 m ほ

ど戻す事が出来るのですが、意図的にスピン量を減らし

てその場で止めます。

これがスピンコントロールでこれが引き出しとなってよ

りベタピン率を上げる事ができるのです。


何度も優勝できるような選手はバックスピンだけではな

く、サイドスピンもコントロールして曲げ球を自由自在

に操作できて、メジャーに何度も優勝できるような選手

は 1 - 2 ヤードの縦距離の調整ができるほど正確です。

 

 

スムーズに始動する方法

今までとは違う上げ方だと意外にスムーズに

 

Question

 

スムーズに始動を開始する方法はないですか?
ゴルフ暦 15 年、ベスト 80、アベレージ 85 くらいの 48

歳、アドレスしてから、右へ大きく上半身がスエーした

後でないと、テイクバック始動できません。

 

スエーを我慢すると、トップが極端に浅くなり、うち急

いでしまいます。
コースへ出ると、余計にひどくなります。

メンタルが原因だとは思うのですが、何かいいきっかけ

はないかなと思い質問しました。

よろしくお願いします。


Answer

 

テイクバックの始動は色々とあります。
どれもあまり変わらないのですが、できるだけブレが少

ない方法が良いと思います。

 

マキロイの二軸方式

 

 まず左膝を少しだけ伸ばし、その直後に右膝を抜いて

右に体重移動して回転し、左脚は力を抜くと自然に体重

が左に移動し、それプラス右脚で地面を押してヒップス

ライドします。

 

タイガーウッズの膝抜き始動

 

 右膝の膝抜きをし右に倒れそうになるのをきっかけに

マキロイと同じ方法でテイクバックします。

 

超静かな始動

 

 最近の欧米女子の数人の上げ方ですが、上半身と下半

身を分離し、下半身には一切力を入れず上半身を右に傾

けながら回転を開始します。

ちょうど、パティングのストロークの始動と同じで、ブ

レやズレが少ない効率の良い上げ方です。

 

また、イプスに近い方は静から動に入るのが苦手なので、

構えながらワグリングや足踏みなどを行いながら、止ま

らずにそのまま始動する方法もあります。

 

そして、ジャックニクラウスのように、開始直前に止ま

るのですが、一度逆にフォワードプレスを入れて、体重

を左に移動し、その反動で右に移動しながらテイクバッ

クすると言う方法もあります。

 

テイクバックは非常に大切で、トップの位置や形でミー

ト率が変わりますし、上げる軌道も非常に重要です。


どんな上げ方でも再現性が一番重要ですので、ご自身が

一番動き易く、気に入った方法を組み込む事が大切です。

 

始動からトップまでのドリルを反復する事でスムーズに

動作ができるようになりますが、メンタル的に難しくな

って来たら、その動作に固執せず、違う方法で上げてみ

ると意外に簡単だったりしますので、一つの方法で悩ま

ずに替えてみると良いでしょう。

 

 

トップが高いオヤジスイング

誰でもいつかは老化する


Question

おっさん、じいさんに多い、トップの高い、スイングの

人を多く見ますが、あれは誰の影響でしょうか?

前傾角が浅く、腕を上下に動かす割合が多いほど足や体

の回転を使わず、腕だけで打つ手打ちスイングになると

思います。

年齢的に柔軟性がなく体が回らないので仕方なく腕を上
下に振ってスイングしているのでしょうか。


Answer

私も若い頃にはオヤジスイングを変だと思っていたので

すが自分がいざオヤジになったら体の痛みで出来ない恰

好がある事が分かりました。

 

ただ、前傾せずに棒立ちのまま打つのは欧米で 190 cm 
ほどの人達用に作られた長いクラブを振っている事が原

因で、しかも中期の打法はトップの位置が高く、落下力

を使って打つ打法がその昔流行していました。

 

仰る通りに体の回転よりも縦の落下力だけで手打ちにな

るのは物理的に必然ですが、人間は縦に振る薪割りとか

杭打ちの方が横に振るよりも10倍は力が入ります。

 

その昔はこのようなスイングをする方が非常に多く、最

初から手打ちなのと、高齢になると体を捻じる事自体が

苦痛になって腰などを傷めると2週間ほど練習が出来な

くなり、それを無理すると3か月ほどクラブが持てなく

なると言う障害がオヤジスイングの原因です。

 

恐らくほとんどの高齢者はその痛みを経験しており、力

を入れるとバきっと負傷してしまう事を恐れて若い時の

ように振れなくなってしまうのです。

 

だったら、どうせ体の使い方も知らず、使っても傷める

ので体を使わない手振りの方が良いと言う説もまたあり

なのだと思います。

 

ジャックニクラウスやアーノルドパーマーの晩年のスイ

ングを見ると実に哀れで残念です。

その昔のスーパースター選手達でもこんなになるんだ~

と若い時の全盛期を知っている人は悲しくなると思うの

ですが、加齢は誰にでもいつかは来るのですから、それ

を受け入れて自分もそうなるのだから今の内に楽しんで

おこうとか、怪我をしないように注意して健康生活をす

るなどの配慮が欲しいところです。

 

とにかく可動域がどんどん狭くなります。
そして、体の使っている所は全て痛くなります。

回復力が数十倍遅くなり、最後には回復しなくなります。
その痛みを抱えながら、騙し騙しゴルフを楽しんでいる

のですからどんなスイングでも良いと私は思います。

 

ゴルフは楽しむものです。
みなさん仲良くゴルフを楽しみましょう!

 

 

ヘッドは被せて打つのですか?

シャットで上げてシャットで降ろす

 

Question

 

ゴルフ歴 40 年以上ですが、この間、練習場で打ってい

た時、テークバックの右腰のところでヘッドを見たら少

しかぶり気味でした。

ところが、キーンという今まで聞いたことのない音を出

して最高の当たりでした。

 

女子プロのフォームを見ていたらヘッドを少しかぶせて

打っていますが、フェースは少しかぶせるものですか。


Answer

 

質問者さんのご説明では恐らくシャットでテークバック

すると言う事だと思います。
アドレスでストロンググリップにしたり、フェイスを左

に向けて構えるのとは違い、テイクバックの時にフェイ

スを開かずにシャットのまま上げると言う事ですね?

 

最高の球が出たとの事ですが、40 年以上も本当たりを
経験されていなかったと言う事だと思います。

これが基礎ですのでこのシャットで上げてシャットで打

つと言う教科書をもっと早く知りたかったですね。

 

実は、我流や自己流でこれで良いと思って長年続けてお

られる方がほとんどだと思います。
まだまだ飛距離が出るし、まだまだミート率が上がるし、
まだまだバラつきがなく、方向も良くベタピンに打てる

のに、教科書を知らないと言うだけでこのようにもった

いない事になるのです。

 

シニアプロでも昔の先輩方から習った選手達は欧米打法

の教科書を知らない方がおられます。
幼少期から外見だけ真似て、遊びの中から帳尻合わせと

応急処置だけで組み立てた打法で固まっているのですが、

飛距離や精度に限界があって行き詰っておられる方が非

常に多い事に驚かされます。

 

まして、そのプロ達に習っているアマチュアの方々も残

念な事に、60 年も前の打法や我流の動作を習って一時し

のぎや再現性が上がらず、そのプロと同じように 20 年も

掛けて安定させるしかない人も大勢います。

 

どんな打ち方でも固まればある程度安定しますが、それ

が最も効率の良い打ち方かどうか分かりません。

真似をしているプロと同じ飛距離が出ない場合は真似が
できていないと言う意味です。

 

見て判らない部分は習うしかありません。

動画を見ただけではどこにいつ力が入っているのか分か

らないのです。

40 年掛かってやっとたどり着いたワンポイントですが、

ほとんどの方は一生気が付かずに終わっており、そのポ

イントはまだまだいくらでもあります。

もう一度ご自身のスイングを見直してみましょう!

 

 

DR でドローが打ちたい

セットアップを変えるだけでどちらも打てる


Question


ドライバーでドローが打ちたいです( ´Д`)y━・~~
もちろん打てる時もありまが、、さほど捕まっている感

じはしません。

 

アイアンはドローもフェードも打てますが、ドライバー
がどうしても打てません。

 

平均スコア80後半、ベストスコア77です。
コースでどうしてもドローを打たなくてはいけない時に

しっかり打てるようになりたいです(^^)


Answer

ではドライバーはストレートなら打てるのでしょうか?
だとしたら簡単です。
セットアップを変えるだけです。

 

ドローを打つ場合には球を内側に入れ、フェイスは落と

したい方向に向け、ターゲットよりも右にエイミングし

てアドレスします。

 

そしてスイング軌道はエイミングした方向に対してスト

レートです。
ただ、球の特性などによって曲がり具合が違いますので、

多少のリストローテーションを入れるか、右手だけ微妙

にストロンググリップにしないと曲がらないかも知れま

せん。

 

フェイドはその逆で、左を向いてフェイスは落としたい

方向にして、スタンス方向にスイングすると出球は左で

曲がって中央に戻ってきます。

 

これもストレート打ちで良いのですが、捉まらないよう

にフェイスを返さずに真っ直ぐにしたまま肘を抜くよう

にしてクラブを返さないようにすると良いでしょう。

 

昔のパーシモンでバラタボールだとそのセットアップだ

けで充分に曲がったのですが、デカヘッドやスピン量の

少ない現在のボールではちょっと大げさにしないと曲が

りません。

 

人によっては右手だけ微妙にグリップをストロングにし

たりウイークにするだけで曲げ球が打てますので、どの

程度球の位置を変えるか、どの程度エイミングとフェイ

スの向きを変えるかは経験で習得して下さい。