引き落としの正しい動作

腹筋を使った前屈で飛距離を出す

Question

 

引き落としとはどのようなメカニズムでどの

ような動作なのでしょうか?

 

Answer

 

切り返し直後の動作が引き落としです。

トップでは胸が後方を向きますが、後ろを向い

たまま腹筋を使って前屈し、上半身の胴体で縦

に落とします。


これを「後ろ打ち」といいます。

飛球線上後方を胸が向いて左右の肩が 90 度以

上回ったところで左肩を止めてバンプです。

 

バンプとは腰を左の壁にぶつける動作で、体重

移動やヒップスライドなどの事です。

そしてバンプの直後に腰の開きとともに地面に

向かって縦に引き落としが入ってから体を回転

させると言うのが正しい順序でこれがスイング

の基本です。

 

引き落としは腕だけではなく半分は腹筋を使っ

て上半身を丸めるように猫背にしながらお辞儀

をして落とします。


その時点でクラブは落ち始めていますので、そ

こから手で引っ張りながら追いつきます。

追いつくと言うのは手が肩の開きよりも遅れる

ので追いつくと言う事です。


両腕と胸でできるフトコロの三角形は潰さずに

終始胸の真正面に手がある事が基本なのですが

人の体は軟らかいので手は遅れて来ます。

 

これはしなりの時間差となってムチ効果になり

ますので悪い事ではなく、インパクトで肩がス

クエアになるまでにヘッドが追いつけば良いの

です。

 

トップからダウンスイングの前半は手は固めて

おくだけでフルショットは腹筋で、コントロー

ルショットは単位お辞儀をするだけでハーフウ

エイダウンまで降ろします。


これはちょうどバレーボールのアタックやテニ

スのサーブ、またサッカーのスローインの時の

体を弓状にして腹筋によってパワーを出す動作

と同じです。

 

腹筋を使った引き落としはそれだけでも 20 ~

30 Y は飛距離が伸びる事がありますので、上

半身の前屈や右側屈が瞬時にできるようにトレ

ーニングが必要です。

 

この動作が出来ると「ゴルフは力ではない」と

言う意味が解ると思います。

手はほとんど何もしない、手打ちではなく体で

打っていると言う実感が出るでしょう。