効率の良い練習方法と成果

  立ち上げ練習、調整修正練習、組み込み練習、ドリルや調整

 

Question

 

練習場で 100 球を 1 時間かけて打つ場合と、

50 球打つ 50 回素振り(打つ、素振り交互、

素振り真剣)を 1 時間かけて行うのとでは、

どちらが練習成果が高いですか?
.
Answer

 

練習方法や内容はその人の段階によって変えな

ければなりません。

まずは基本動作やフォームを覚える必要があり

ますので、やたらと球を打っても下手を固める

だけで逆効果になる事もあります。

 

練習目的と内容です。

 

1  基本動作

  肩の回転だけで打つ打法で止める部位と動

  かす部位の大まかな動作を覚える

2  部位ごとの動き

  両手首の動きと形、両肘の位置や形、そし

  て肩の軌道、手の軌道、ヘッドの軌道や腰

  の動き、両膝の動き、胴体の動きや顔の向

  きなどの部分的な動作を分解ドリルで覚え 

  る

3  点と点を結んで線にする

  それぞれの部位の動作ができたら、それら

  を繋げてタイミングやリズムを覚える

4  飛ばしの技法

  飛距離を出すためのパワーの入れ方を習得

  し、芯に当てる練習をする

5  方向調整

  球に当たるようになったら出球と球筋の調

  整を行う

6  打法の引き出し

  コントロールショット数種類を定着させる

7  高さ調整

  高さによる縦距離調整を行う

8  曲げ球

  ドロー、フェイドを打ち分け、縦距離の精

  度を上げる

9  番手間の精度

  9 番アイアン以下はワンピン以内に止める

 

これらは単にショットの場合で、寄せやバンカ

ーなどは別物です。

 

まずは基本動作のシンプル打法ですが、どの筋

肉をどう使ってどの形にしてどう打つかを覚え

て球を打ちながら定着させます。

 

次は方向調整です。

芯には当てられるけど真っ直ぐに飛ばないので

この段階では球を打たないと判りません。

100 発連続で真っ直ぐに飛ぶようになるまでは

練習場で球打ち練習です。

トラック一杯打てと言われるのはこの段階の人

です。

 

そしてフルショットの練習ですが、飛ばしの技

を組み込む作業になると、これはほとんど素振

りがメインで、その組み込んだ動作が同時に出

るまで素振りがメインとなります。

 

この飛ばしの技は数多く組み込むほど飛びます

ので、それぞれの部位の動作が全て動くように

なるまではいつまで経っても完成しません。

 

この段階では何か月も素振りを行って組み込み

作業なのですが、その動作を一つずつ定着させ

るか、一度に組み込んで素振りで同時に定着さ

せるかです。

 

全ての動作が組み込まれ、全てが同時に出て来

ても球を見ると何かが抜けるのはまだまだ定着

していないと言う事です。

 

これが自然に出るようになるまではイメトレや

素振り、エアーなどでも補いながらできるだけ

数をこなして定着させる事が肝心です。