悪い癖の治し方とは

 

なくて 7 癖、あって 48 癖

Question

 

トップに持っていくまでに左手を捻ってしまい

クラブが寝てしまいます。

自分で修正しているのですが、どうしても治り

ません。

何か良い方法はあるでしょうか?

 

Answer

 

これはトップでレイドオフになる事で、シャロ

ースイングで打つならこれで良いと思います。

 

ただ、レイドオフ打法は難易度が高いので、も

っとシンプルにしても良いでしょう。

人それぞれに価値観や好みがありますので、治

すのであれば、その方法をお話しましょう。

 

癖とは動作が潜在脳にまで保存されている状態

で、無意識にその動作がでて来る事です。

そして、これを上書きするには、その定着度を

上回る回数の反復が必要になります。

 

まずは修正された動作をなぞりで行います。

考えながら違和感だらけですが、途中で止めた

りしながらも理想の軌道をなぞります。

 

そして、ある程度慣れて来たらスローモーショ

ンで素振りを行います。

鏡を見ながら、あるいは動画を撮りながら間違

った軌道でテイクバックしないように慎重に毎

日行い、ある程度慣れたら普通の速度でやはり

鏡を見ながら素振りを行います。

 

そして、なぞり、スロー、普通の速度と毎日復

習しながら確実に行い、それから球打ちです。

球を見ると元のスイングが出ますので、球を置

いて少し下がり、連続で素振りを 2 回してか

ら止めずに前に出て 3 回目で打ちます。

これを三段打ちと言います。

 

これで素振りと同じスイングで球が打てるよう

になりますので、これを数週間行い、素振りを

1 回にし、たまに素振り無しで打ってみて、動

画で確認して出来ていたら、それから定着練習

をします。

 

定着練習とはそのドリルに飽きて、もううんざ

りした時点から始まります。

ある程度定着してもまた元に戻り、ラウンドに

行けば元に戻り、意識しないと戻ります。

癖と同じように無意識に出て来るまでは定着練

習が足りないと言う事です。

 

毎日ハーフスイング、コントロールショット、

スリークオーター、フルショットと全ての打法

を同じ軌道にして打つ練習を半年くらいすると

前の軌道を忘れるくらいに修正が出来ます。

 

癖の矯正は最初に定着させるよりも大変かも知

れません。

これが我流、独学ゴルファーの遠回りです。

中にはあちこち癖だらけの方がおられますが、

複数の癖を上書きをする場合と、3 年くらいゴ

ルフを辞めてまた最初から基本通りに始めるの

では、最初からやり直した方がむしろ早いケー

スもあります。

 

好き勝手に自由に振っているといつかは必ず限

界が来てしまいます。

振り難いとかキツイとか、自分に合っていない

とか言って我流打法にする人やサイトで調べて

自己流でスイングを作り上げてもどこかで壁が

出て来るものです。

 

途中で諦めるゴルファーが非常に多いのですが

ほとんどの方は修正ヶ所が多過ぎて帳尻合わせ

や応急処置で凌ぐ事で成長が止まってしまうか

らです。

最初から悪い癖を付けないようにちゃんとした

コ―チに看てもらいながら定着させましょう。