切り返し時のヨジリと逆捻転
Quewstion
ダウンスイングで右膝が内側に入るようにする
にはどういう動作が必要なのでしょうか?
体重が乗っているように見えるプロと浮いてい
るように見えるプロがいますが、どちらが効率
が良いのでしょうか?
Answer
高度なご質問で洞察力もある方だと思います。
そこで右膝が内側に入るタイミングですが、
切り返し時でしょうか、それともインパクト
付近でしょうか?
色々な打法があって混乱すると思われますので
両者合わせて 4 種類に分類してみます。
一つは切り返し時の踏み込みが大きい打法で、
体重移動によって右足を引きずって右膝を左膝
に近づけろと指導した打法です。
これは昔のグレッグ・ノーマンや一時期の石川
遼選手など、今でもシニアプロの中にはこれで
打っている人が多く、恐らくこれが浮いて見え
るのだと思います。
そして 2 つ目は体を逆 C にしならせながら右半
身の力を抜いて右膝を内側に入れ、右肩を落と
して弓を作る技法です。
そして 3 つ目ですが、これはフルショットな
どの飛距離を出す時に行う切り返し時のヨジリ
によって右膝が内側に入る動作です。
これは肩はまだ奥に行こうとしているのに腰は
回転戻しが始まっており、両膝と腰全体が左回
転する事で右膝が内側に入るものです。
この切り返し時のヨジリで重心が左に行こうと
している途中で右足のカカトが上がった時にそ
のまま腹筋を使って前屈や右側屈を行い、同時
に右足の拇指球で地面を踏みつけます。
この動作で一瞬体重が右拇指球にほぼ乗り、フ
クラハギのバネで弾かれて体全体が左に押され
てヒップスライドや体重移動が強制的に素早く
行われます。
これを右足のプッシュ(Push Foward)とタイ
ガーは解説しており、その直後に右膝を伸ばし
て突っ張るか、蹴りを入れてさらに押し込みの
重量を上げます。
ヨジリによってニーアクションが始まっていま
すので両膝はすでに左旋回をしており、右膝は
中央近くまで入った状態で踏みつけをしますの
で圧縮動作としてパワーが出ると同時に弓状に
なった胴体にバネを感じる感覚が出ます。
そして 4 番目はスクワットジャンプです。
踏み込みで両膝を曲げて沈んでインパクト直前
でジャンプするとブランコ漕ぎ効果で遠心力が
付いて飛距離が伸びます。
飛距離が欲しい時には 3 番目と 4 番目、精度
が欲しいアイアンなどは 2 番目が最適なので、
ご自身で選択するか、あるいは引き出しを増や
すためにこれらを試してみて下さい。