Question
インパクトの前後で力をこめるのは、力むと一
緒ですか？
そもそも、飛距離は力を込める事で力みとどう
違うのでしょうか？
Answer
力を込めるとは本来の全身の動作を強める事で
たとえば、捻転差を大きくする、腹筋の力をフ
ルに入れて引き落とすなど、本来の動作はその
ままで強くするだけです。
ところが、力みは余計なところに力を入れる事
がまず１つで、例えば体全体を硬直させて動き
が悪くなったり、タイミングを外して力を入れ
たり、軌道を崩す力を入れて本来の動きでなく
なる事を言います。
人それぞれ定義が違うと思いますが、力む事で
軌道がズレて当たらなくなるので、軌道を外す
動きか外さない動きかで判断する事もできると
思います。
いずれにせよ、手の速度を上げればヘッドも同
じように上げなければ振り遅れますし、腰の開
きだけ速めると横が強くなってトップ、逆に体
が止まって横が弱くなるとダフるなど、バラン
スを崩す事でミスが起こります。
ゴルフは 100 個の鍵が着いたドアで、一個で
も外さないとドアは開きません。
一つ一つの動きを定着させて、全てが完璧に動
くようになるまでは偶然に当たっているのと同
じで、いつでも崩れます。
手首の角度、肘の位置、肩の回転度などそれぞ
れの部位が正確に動いてピタリとタイミングが
合った時しかナイスショットは出ません。
マックスに飛距離を出す時には体や下半身と腕
や手の全てを使って飛ばしますので、使ってい
る部位をマックスに使うのではなく使う部位を
マックスに増やすと言う意味です。
トッププロ達は普段のフルショットだけではな
く、マックスに振るマックスショットや飛距離
を落としたスリークオーターショトなども引き
出しとして持っており、それぞれに真っすぐに
飛ぶように練習をしています。
スタートホールやフェアウエイが狭いホールな
どはスリークオーター、そしてパー 5 でツーオ
ンが届く場合のみマックスショットで出ます。
ただ、その違いは力量ではなく、飛ばしの技の
数を増やした打法で打つだけですので、アイア
ンなどは力を加減しない事で縦距離が安定し易
くなるのです。
力や速度は体調や緊張でいくらでも変わります
ので、力を込めるとか力むではなく、体感とし
ての力は一定にしておき、使う部位の数で飛距
離を調整してみてください。
