強振と力みの違い

余計な部位に力を入れるのが力み

 

Question

 

“今のはマン振りしましたね“と言うコメントを

よく聞きます。

フィニッシュまでキチンと振り切ると言う事な

のでしょうが、アベレージゴルファーは頭では

分かっていても、トップ~ダウンに掛けて、力

一杯振ってしまいます。

 

アベレージは、マン振りと力んだスイングがご

っちゃになって無理だと思うのですが、少しで

も近付けるにはどんな意識・イメージをすれば

良いでしょうか?


Answer

 

マンブリとは強振の意味と力みの意味と両方に

使うケースがあるかと思います。

例えばドライバーなどでは8割のフルスイング

が普通に一番多いスイングなのですが、スター

トホールや狭いホールなどでは置きに行くよう

な方向出しをするスリークオーターショットで

打ち、ツーオン可能なパー5では強振して、い

わゆるマックスと呼ばれているドライバーショ

ットを打つのが定石です。

 

基本的にこの3種類に分けて考えるとこれらの

ショットは使う部位の数が違うだけで、力を変

えているのではありません。

 

力やスピードはコントロールが難しく、緊張し

たり疲れたりするだけで変わってしまいます。

ところが打法を変える事、すなわちチップショ

ットなのかピッチショットなのかの違いと同じ

で、チップショットは短い距離を打つ時に肩の

動きだけで打ち、ピッチショットはそれに手首

の揺れを足したワグリングでヘッド速度を上げ

る打ち方と言うように、リズムやテンポ、力加

減は変えずに使う部位を増やすだけなのです。

 

この例と同じようにコントロールショットも2

3種類ほど引き出しとして使い分けている選手

がやはり上位を占めています。

 

したがって、どれをとってもマンブリとか力み

という振り方ではなく、体の部位をより多く使

うだけで飛距離を変えているので、強振と言っ

ても同じ部位に余計に力を入れて打つのではあ

りません。

 

同じ選手でも力加減やスピードを変えて番手間

を出したりする選手はスイングが崩れ、消えて

行く人が多いのですが、メジャー大会に優勝し

グランドスラムを狙うようなトップ選手達はこ

のように引き出しの数が違います。

 

また、解説する人達も曖昧な説明しかせず、事

情を知らない人もいますので、マンブリとは力

みの意味を含めて批判している人や、また逆に

マックスの打法で打ったと言う意味でマンブリ

したと言う人も中にはいるかと思います。

 

スイングした選手の打法を把握すると、今はス

リークオーター打法、今のはマックスと分かる

ようになりますので研究してみて下さい。