Question
よくスウイングに力加減をという人が多いんで
すが、その力加減とは何ぞや?です。
6 割の力加減で打つ事はそれはそれで良しとし
てもスウイング全体は「フルスウイング」をし
なければ、打って終わりでは6割には絶対にな
らない。
プロのスウイングは最後までしっかり振ります
しフィニッシュもきちんととっています。
これを理解することが上達のコツですか?
Answer
これは番手間の縦距離を打ち分ける時に大変重
要なポイントで、これを理解するとその意味が
良く分かると思います。
この何割と言うのはヘッドの軌道が例えば 2m
あったとしたらその 6 割は 1.2 m になると言う
事でもなければ、10 の力がフルショットで 10
分の 6 の力と言う意味でもありません。
スイング打法としてチップショット、ピッチシ
ョット、コントロールショット、スリクォータ
ーショット、フルショット、マックスショット
など、呼び名は色々とあります。
また、コントロールショットもショート、ミデ
ィアム、ロングと人によって数種類あります。
これらは飛距離に応じて振り方が違うので、要
するに違う打法で別物だと言う事です。
一番飛距離を必要としないチップショットは手
も腕も体も足も一切使わずに肩の動きだけであ
とは固めて打ちます。
これは使う部位が少ないほど誤差が少なくなる
と言うコンセプトで飛距離が必要ないので肩だ
けで良いのです。
次に飛距離を必要とする場合はそれに手首のワ
ッグルを入れるピッチショットになります。
これで肩と手首の二か所を使った打法になりま
すので、その分だけ飛距離が出ます。
そして、その次はコントロールショットですが
その動作にまた何かを入れて同じスピードで同
じ力で同じ振り幅で打っても、使う部位が増え
る事で飛距離が伸びます。
一般的にはこれをハーフショットと呼んだリし
ますが、これはその人によってどの部位を足す
かなどは違っています。
したがって、スリークオーターショットは 4 分
の 3 と言う意味なのでハーフショットとフルシ
ョットの間の数だけ使う事になります。
皆さん良く速度や力加減でハーフとかフルとか
使ってられますが、スピードや力はその時によ
って変わりますので安定しません。
試合中、ほぼ同じ力やスピードで振りながら飛
距離を変えるには使う部位の数を変えるのが一
番安定する方法です。
したがって、グランドスラマー級の選手はコン
トロールショットとフルショットだけで 5 種類
ほどの違う打法で打っており、高さと曲げ球で
その間を埋めて番手間を出しています。
力を落として振ると緩んだり、力を入れると引
っ掛けたりしますので、力加減で飛距離を変え
ると縦距離がなかなか合いません。
また、ヘッドスピードを上げるのは硬いグリー
ンで球が止まらない場合などだけで、スピン量
が違う打法を持っているとグリーンの硬さに対
しても対応ができます。
フルショット一種類でゴルフをされておられる
方が多いのですが、オーバーする番手で打つ時
には「力を加減して振れ」と指導する先生がお
られますが、初心者ならそれで良いのですが、
上級を目指す段階になったらショットの引き出
しを増やして、力を変えずに打法や高さや曲げ
球で番手間距離を出すようにしましょう。