切り返しの技法

左サイドの張りの作り方

 

Question

 

切り返しの動きがいまいち分かっていません。

ネットでは上げて下ろすだけとか、ヘッドを落

とせとか右手を凱旋させろなど、色々な事が言

われていて迷路に入っています。

分かりやすく説明していただけないでしょうか


Answer

 

切り返しには打法によって数多くの動作があり

ますので、それぞれの動作を知った上でどれを

組み込むかをご自身でアレンジすると納得が行

くと思います。

 

たとえば左サイドの張りの作り方だけでも 3

種類あります。

切り返しのタイミングや動作によって弓の張り

の強さが違い、飛距離がウエッジでも 30 Y 違

い、どれも体重移動と張りだけで打つコントロ

ールショットなのですが、これに体のパワーを

入れるともっと飛ぶフルショットになります。

 

この切り返しの種類は張りの少ない順にショー

ト、ミディアム、ロングと名前を付けます。

まず、ショート・コントロール・ショットは一

番シンプルな打法でチップショットを大きくし

たような肩の回転だけで打つ打法です。

 

これはトップで一旦止まり、その形のまま上半

身を回転させるだけの動きで腕や手首などは固

めておくだけで、体は左の腰を後ろ打席方向に

引いてお尻を突き出すだけです。

 

ミディアム・コントロール・ショットはトップ

で一度止めるのですが、ダウンスイングの始動

でヨジリをすると同時に左肩を奥に入れて胴体

の逆捻転をします。

これで張りが大きくなり、体の張りがなくなら

ないように腰を先回りさせながらクラブを落と

してきます。

 

そしてロングはトップに上がり切る前にヨジリ

を入れてトップでぶつけて引っ張り合いを入れ

るパワーシフトです。

 

したがって欧米選手のテイクバックが速いのは

このトップでの引っ張り合いを大きくするため

で、動画では見えませんが、胴体にかなりの張

りが出来ています。

 

このように左サイドの張りの強さだけでも飛距

離が変わり違う打法になりますので、踏み込み

や右足のプッシュフォワード、スクワットジャ

ンプなど、数多くの切り返し法がある中からご

自身の引き出しを作る際に、それぞれの動作を

組み込むかどうか選択すると良いでしょう。