Question
左手首ですけど「ほどけないように」とは、テイクバック
からインパクトまで、手首をキープ(固定)する事ですか?
Answer
「ほどけない」とか「手首を固定」とか言う表現は見た目
の事で、実際には手首は柔らかくしておき、ダウンスイン
グではヘッドの重みでさらにコックが深まる、と言うのが
本来の動作です。
手首はコック(親指側に曲げる)して、インパクトではア
ンコック(小指側)するのがリリースです。
コックを解いてアンコックする場所ですが、早いとヘッド
が遠回りしてダフる事もありますので、できるだけ遅くリ
リースする事が大切です。
このレイトアンコックはグリップエンドの刺しを入れると
楽にできます。
これは鞘抜きといい、日本刀を鞘から抜く時に、ヘッドが
鞘から外れる事なく抜けます。(上動画)
この鞘通りの軌道でヘッドを動かす事でグリップエンドが
10 cm ほど球を刺してからリリースすると言う動作で振る
と、ヘッドが遠回りしません。
V の字で振れと言うのもこの動作の事で、ダウンブロー度
も上がり、シャローの割には鋭角に入ります。
この場合、グリップを強く握っていたり、腕に力が入って
いるとできないので、打つ前にワグリングをするのが多く
のプロのルティーンになっています。
グリップは緩まずとも手首は親指と小指側には一切力を入
れず、自由に動くようにしておくとヘッドの重さを感じる
事ができますので、その状態のまま振ります。
そして、ダウンスイングの肩から腰までの間に一瞬だけ引
き落としの速度を上げると、その時に自然に鞘抜き状態に
なります。
これが出来ない場合には無理やりに右手首でリリースしな
いように補強したり、コックを解かないように力を入れて
維持するなど、違う方法で同じような動きを作る事はでき
ますが、それでは形だけで効率が悪く、ヘッドスピードが
上がりません。
左手の動きは難易度が高く、手の平、甲側は固定し、親指
小指側は力を抜いて自由にすると言う状態を作るために訓
練が必要です。