Question
コックはいつ解くのでしょうか?
Answer
コックとは左手首を親指側に曲げる事をいい、小指側に曲げる事
をアンコックと言ってコックを解くとしています。
アンコックには元の形に戻すのと、さらに小指側に曲げて左腕と
シャフトが一直線になるまで伸ばす方法があります。
これをフルアンコックと言います。
インサイドイン打法はコックした手首をアドレス時の角度に戻す
としていました。
ところがタイガーウッズ以来、フルアンコックをしてハンドアッ
プにして打つ打法が世界の主流となり、左腕とシャフトは 180 度
に伸びる人と 175 度程度の人に分かれますした。
これはグリップによって違うのですが、パームグリップの場合は
完全に 180 度まで伸びるのですが、同じようにフルアンコックを
しても175 度程度になるのはフィンガーグリップの場合です。
いずれにせよ左手首は完全に小指側に伸びきったフルアンコック
をしていますので、どちらもマックスに伸ばしている事で安定し
て再現性もマックスになったのです。
このコックを解くタイミングは遅いほどヘッドスピードが上がる
事からあらゆる手法が開発され、それをレイトヒティングと言っ
てクラシック時代から色々な技術が使われて来ました。
さて、どうやってコックのリリースを遅らせるかですが、リリー
スは勝手にするのが正しい打法で、まず手首を柔らかくして力を
入れるのは甲側と平側だけにして、掌屈はそのまま固定しておき、
親指側と小指側は完全に力を抜いておきます。
これによってワグリングが出来るので手の後からヘッドが降りて
来て時間差が出来てヘッドスピードが上がり、さらに最下点が目
標方向にズレてダフりが軽減されます。
また、グリップエンドをヘッドを落とさずに球に向けて突き刺す
ように引き落とすとヘッドが体の近くを回って少ない力で速く走
り、ハンドファーストになって軌道が目標方向に移動し、ダウン
ブローの打ち方になります。
また、前倒しと言って、引き落としでグリップエンドを垂直に落
として来るとヘッドが前に倒れて走ります。
これらの方法で勝手にリリースされ、レイトヒティングでヘッド
が走りますのでそれらの技術を習得すると良いでしょう。