テイクバックの始動は肩から?

 

Question

 

左肩始動でやっていましたが、右肩の動きが悪い

場合もあります。

やはり、ソールして始動する際にヘッドが地面に

引っかかったとイメージしながら、下半身でシャ

フトをはく動きが必要なのでしょうか。

 

Answer

 

テイクバックの始動は諸説あり、トップ選手でも

数種類の上げ方で再現性はほぼ同じまで上がって

いますので、これはほぼメジャーな打法でしたら

どれでもあまり違いはないようです。

 

今回ご紹介するのはタイガー式とマキロイ式です。

ただ、どこが一番先に動くかと言う意味での始動

ですので、その後は二人とも同じ上げ方をしてい

ます。

 

そして、もう一つ代表的なテイクバックは下半身

を一切使わずに上半身だけで始動する上げ方で、

理論的にはブレが一番少なく一番安定し易いので

すが、きっかけがないと静から動に移れない事が

あり、これは出来る人と出来ない人がいます。

 

まず、タイガーは右脚の膝抜きをきっかけに始動

し、マキロイは左脚の膝をその直前に伸ばしてか

ら右膝を抜くと言う二重の動きになっています。

どちらも世界トップ選手ですので優劣付けがたい

フォームです。

 

そして、その後は左脇をしっかりと締めたまま途

中まで腰と一緒に肩を回し、20 度ほど腰が回っ

た地点で腰は止め、肩を回転しながら腕を持ち上

げてトップにもって行きます。

これによってテイクバックは前半が回転で、後半

が上昇と言う動作が主体となります。

 

マキロイは両膝を微妙に使うためブランコ漕ぎの

ような揺れがあり、左右の動きが大きくなる事で

二軸打法にのような動きをします。

 

三つ目の方法は上半身と下半身を分離し、静かに

上半身だけ先に回し、途中から腰を回すと言う

フォームです。

これは恐らく質問者さんが仰っておられる動作か

と思いますが、肩の回転から始動する打法です。

 

これは胴回りの筋肉によって肩を回すのですが、

フトコロの三角形を崩さずにいつ始動したか分か

らないほど静かな上げ方で、まずブレが最小限で

済み、軌道をなぞりながら上げる事でヒョイ上げ

防止にもなります。

 

欧米打法は腰を出来るだけ回さずに肩との捻転差

によってパワーを出しますので、最初に捻転差を

作ってから腰を回しても、後から回しても大差は

ないと考えます。

 

分離型はプリショットルティーンにリハーサルの

「なぞり」を入れるとやり易くなり、正確性や安

定性が多少ですが上がります。

まず、始動の直前に腰を止めたまま 50 cm ほどテ

イクバックして戻し、直後に同じ動作をしながら

そのまま上げる方法です。

 

なぞりによって一度体は軽く力が入っており、緩

みが抜ける事や動作のリハーサルが出来て、さら

に軌道を確認する事が出来るのでミート率が上が

る事もあります。

 

多少ブレてもやり易く力が入る動作にするか、あ

くまでもブレは一切許さない打法にするかの価値

観の違いがありますので、ご本人の好みや価値観

で選択されると良いかと思います。