バックスイングの速度

腰を止めて巻き上げるワインディング打法

Question

 

バックスイングは、素早く又はゆっくりはどちらが良いで

しょうか?

個人的には、片山晋吾プロの様な長い物から短い物まで同

じスピードのスイングが良いなと思っています。


Answer

 

マキロイは速く上げた方が速く振れると言っていますが、

彼の打法はトップでぶつけて引っ張り合いをした力を利用

している切り返しなので、当然速い方がダウンスイングも

速くなります。

 

ところが、その打法でない皆さんはむしろトップで一度止

まって、静止してから切り返す打法だと思いますので、テ

イクバックの速度は速い必要がありません。

 

速いと言っても始動の P 1 から P 2 まではゆくりでも、そ

の後に思い切り速く上げる人もいれば、ヒョイ上げで始動

から思い切り上げる人もいます。

 

肝心なのは軌道がブレない事、出球方向が安定し、思った

ところに思った打球が打てる事です。


また、テイクバック時の動作確認ができるかどうかも大切

で、振った後に覚えていないと修正できません。

ヒョイ上げをするとその確認ができず、軌道がズレ易い事

もありますので、テイクバックは慎重に、そして丁寧に上

げるのが一般的です。

 

欧米選手など、特にジョンラームなどはヒョイ上げをして

いますが、これはワインディングと言ってゼンマイを捻じ

り上げる動作と言われ、腰を止めたまま肩を思い切り速く

回す打法です。

 

このワインディングはどの程度止めるかもありますが、彼

の場合はほとんど回さずトップの位置が浅いのですが、引

っ張り合いの張りは最大でかなりの衝撃でガツンとぶつけ

ていますので、その反動でヘッドが走って降りてきます。

 

これはこれでそのテンポに合ったヘッドの戻りを計算に入

れた打法ですので、飛距離を出したい方はこの飛ばしの技

も組み込めば良いと思います。

 

番手によっての上げ方なのですが、テイクバックの始動か

らフィニッシュまでの所要時間が同じと言うのが教科書で、

見た目は同じ速度に見えます。

ところが、軌道の長さが違い、短い番手はトップもフィニ

ッシュも浅いので、同時に上げて同時に終われば番手の短

いクラブはその分だけ速度が遅いと言う事になります。

 

その所要時間は全ての番手で同じにする事はクラブの設計

上仕方がないのですが、全体のスイングテンポは速くても

遅くてもそれなりにタイミングを合わせて練習して定着し、

再現性が上がっていればご自身に合った速度で良いと思い

ます。