腰 → 肩 → 手 → ヘッドの順に時間差を作る
Question
腰始動だとか腰で打つと良く聞くのですが何の
メリットがあるのでしょうか?
また、腰をどう動かすのでしょうか?
Answer
一言で腰で打つと言うのは日本語らしい表現で
すが、実際にどう動けば良いかは出来ている人
にしか分かりません。
一度動作を習得し、忘れた時に「腰で打ってい
ないよ」とか「腰から始動だよ」と言われると
思い出してまたスイングに組み込みが出来るの
ですが、何も知らない人が「腰」と言われても
何を意味しているかは個人個人勝手に解釈して
しまう事があります。
そこで、腰の動作を分析して動作の詳細を知る
事が大切です。
イボミのように突然腰の動作が抜けて滑落する
事もありますので、すぐに自力で治せるように
詳しい動作内容のフォルダを作り、そこに何を
書き込んだかを体だけではなく脳にも記憶させ
る必要があります。
腰を使う事で手振りではなくなりますので、体
の太い筋肉が使える事でまず飛距離がでて安定
しやすくなります。
まず、順序からは「ヨジリ」「腰掛け(踏み込
み)」「腰引き」と言う動作を微妙な時間差で
連動させます。
また、重心移動も同時進行です。
ヨジリとはテイクバックで捻じった肩と逆方向
に腰を捻じる動作で捻転差を大きくして張りを
作り、腰掛けは骨盤の前傾を入れお尻の突き出
しで重心を後ろにします。
このヨジリは腰を逆回しするだけではなく、両
膝も一緒に旋回させるので右膝は内側に、左膝
は外側に回り、重心は半分左に移動しています
が右サイドベンドで上半身の体重を右脚に一瞬
乗せて地面を踏みつけます。
この時に自然の重心移動が組み合わさってヒッ
プスライドの動作が入っています。
そして重心は左だけではなく左斜め後ろにも移
動し、左の膝を伸ばしながら、あるいは蹴りな
がら左腰を引いて重心を左後ろに移動します。
この際に胴回りの筋肉を使って腰を一瞬で開き
切ります。
動画では切り返しからフィニッシュまでの間た
だ回転しているようにしか見えないのですが、
実際にはそれぞれの動作にはそれに必要な筋肉
に力が入っており、見た目は同じでもこれが出
来ると振り回されるほど体が回転します。
腰で打つとはこの事です。
タイミング的には左膝が完全に伸びてからイン
パクトがフルスイングです。
それぞれの動作をドリルで習得して定着させ、
その点と点を結んで線にすると体験したこと
がないほどのパワーが出ます。
ダウンスイングが開始するまでの間にヨジリ
や腰掛けが始まっていますので、肩と腰の間
に張りがマックスになり、その張り戻しのバ
ネ力で回転速度が上がります。
ただ、ほとんどの方は上半身の回転につられ
て腰が回っているだけで、本来の動作の腰の
開きによって肩が回ると言う動作が出来てい
ませんので、腰のパワーで打つようにしまし
ょう。