Question
トップから振り下ろすときに、右の膝が前(打球
直角)に出てはいけないと言いますが、右の腰を
回転するわけだから、相対的には、腰は前にでる
感じになると思うのですが、絶対的には、逆に右
の腰を後ろ(打球直角)に引くような感覚はあり
ますか?
その場合、左の腰を後ろに引くタイミングよりも
前でしょうか?
Answer
まず、右の腰を後ろ打席方向に引く事はなく、前
打席方向に右腰を出す事で回転させます。
トップでは体重は 8 割程度右の股関節に乗る形に
なり、その時点では右足の踵に体重移動します。
多少右の腰は後ろ打席方向に出ますが、右膝が伸
びたり右に腰も同時にスエーさせません。
そして腰始動と言われる動作が入るのですが、そ
れが腰のヨジリ(捻転戻し)です。
この動作は肩と腰の捻転差をマックスにする事で
張りを最強にする捻じりで肩は止めたままです。
ヨジリとは、右膝が内旋、右カカトが上がり、左
膝(股関節)は外旋で左のカカトに重心が移動し
腰はテイクバックで捻転したのと逆方向に捻転戻
しをする動作で、両膝と両腰を固めたまま同時に
同じ距離だけ旋回させる事です。
テイクバックで体重は右の踵に乗って「後ろ」に
重心が移動し、その後ヒップスライドが入ってか
ら左腰を後ろ打席方向に引き(突き出し)ます。
これでトップでは体重は右足に8割乗り、インパ
クトでは左の腰引きをして左足のカカトに体重が
乗るので左のお尻は後ろの壁を離れません。
これがタイガーが言う「後ろ、さらに後ろ」と言
う腰や重心の位置です。
コントロールショットは右膝に体重を8割乗せて
左脚の力を抜くと自然に重力で左に倒れようとし
ます。
この重力を使えば常に一定の力が掛かりますので
安定しやすく再現性の高い動作となります。
トップで左に倒れそうな時に左お尻の突き出しを
しながらヨジるとその後の腰の開きが楽になり体
重移動やヒップスライドがスムーズになります。
そして最後に右脚で蹴りながらインパクトですの
で、右膝は内側の前打席方向に突き出した位置か
ら蹴るのがタイガー打法で、これらの動作のため
には右膝は内側の前打席方向にカカトを上げなが
ら出すと言うのが正解です。