肩をしっかり回すには

 

  綺麗なトップの形

 

Question

 

テイクバックから、トップにかけて肩を回すっ

てどんな感覚ですか?

何をイメージしてどこを意識するとちゃんと肩

が回るのか教えて下さい。


Answer

 

感覚やイメージ、意識などは人によって皆違い

ます。

たまたま同じ感覚の人はいますが、同じ動きを

引き出すのにどこを意識するかなどはマチマチ

です。

 

したがって、具体的な物理的な動作でまず習得

して、それが正しい動作かどうかを確認してか

らその感覚を覚えるしかありません。

たとえば左の肩と右膝の距離を縮めるとか、左

の肩でクラブを右に押すなどです。

 

まず、肩の動きには 3 つあります。

一つは左側屈、2つ目は回転、3つ目は右側傾

です。

肩の動きと簡単に言いますが、実はこれだけの

動作の合成で出来ているのに、単にイメージだ

けでそれを探し当てる事自体が遠回りです。

 

左側屈とは直立して上半身だけ左に曲線で曲げ

る動作で左の肩がマックスに落ちます。

 

そして回転は左の肩を右の膝に近づけて距離を

短くする動きです。

腰がアドレスの位置から右にスエーしていない

事を確認します。

 

そしてさらに上半身を右に倒して 5 cm ほど腰

から上を倒す側傾を入れるとそこがトップの位

置です。

 

側傾と側屈は違います。

側傾とは腰から上は真っ直ぐで腰から倒すので

すが、側屈は上半身の全てを曲げて曲線にする

事です。

 

したがって、前傾は股関節から曲げて上はその

ままですが、前屈の場合は猫背になって曲線で

弓にする事です。

 

この時のトップの姿勢は非常に窮屈で圧迫感が

ありますが、これは張りとして必要です。

楽に簡単に回している積りになっている人が非

常に多いのですが、それが緩みとなってミスが

多発するのです。

 

欧米打法はこれに腰を止めたワインディングと

言う技法を組み込んでいますので、さらに張り

が強くなって飛距離も出るしミート率も上がっ

て方向のブレも減るのです。

この張りをともなった肩の回転が肩を回すと言

う感覚ですので、実際にこの通りに動作してみ

て感覚を実感して下さい。