右でさばく、左でさばく?!



Question

 

よくボールを右でさばく、左でさばく、という

言い方をしますが、右股関節上、左股関節上で

という意味でしょうか両方正しいですよね

 

Answer

 

以前から日本語の曖昧さを指摘してきたのです

が、これもまたどうにでも解釈する事が可能な

表現ですね。

 

言語化する際に動作が分からない場合、分かっ

ていても言葉が見つからない場合、また、簡素

化したり自分の感覚的なイメージを言語化した

りと人によって言い方が様々です。

 

球をさばくと言う意味はインパクト時の手の位

置なのか、クラブを返す位置なのか、あるいは

重心位置なのかで定義が変わって来る事がまず

考えられます。


辞書を調べると本来の意味はこうです。

1 (裁く)理非を明らかにする。裁判する。

2  手を使ってものを思いのままに扱う

3  ごたごたした物事や複雑なことを、適切に

     処理する。

4  品物を売りつくす。

5 *くっついたりからまったりしやすいもの

            を、解き分ける。

  *料理で、材料に包丁を入れて切り離し、

            ばらばらにする。

 

ゴルフでは 2 の手を使って物を思いのままに

扱うと言う意味と 3 の複雑な動作を適当に処

理するに該当するかと思われます。

 

この二つが一番近い意味だと思いますが、さば

く動作や内容が重要で、それが前から見て右な

のか左なのかも良く分かりません。

これも想像から勝手に解釈すると、右体重で打

つ事が右でさばくとしたら、さばくの意味はタ

イミングを合わせて真っ直ぐに芯に当てると言

う意味や、クラブのリリースの開始が右だと言

う意味など様々な可能性があります。

 

右股関節に体重が乗っている時にインパクトす

る打ち方を意味するのか、それとも左に重心が

移動しても、右足の踏みつけや蹴りなどで右脚

に重量が掛かっているフォームでの事なのか、

打法によって色々なケースがありますので、た

だ単純に決める事は出来ません。

 

飛距離を出す打法の動作は複雑で難易度が高い

ので、感覚的な表現だと誤解が生まれてしまい

間違った修正をさせられて余計な遠回りにをし

ている人が大勢います。

 

面倒がらずに具体的にどのタイミングでどこの

筋肉を使って、どのアングルから見た時にどち

らの方向に力を入れる動作なのかを詳しく伝え

るようにしないと混乱するばかりです。

 

誤解され易いのは左右とか前後などの方向で、

「後ろ」と言った場合、飛球線上の後ろなのか

後ろの打席側なのかすら分かりません。

 

難しい動作などは言語化できませんが、せめて

前や後ろ、右や左くらいはどっちなのか分かる

ように解説していただきたいと思います。