有名なのがジョンラームの打法
Question
コンパクトなバックスイング(トップの位置が
低い)の方を見かけますが（グリップが肩の高
さ程度）、ヘッドスピードも速く真似したい
のですが、自然落下でそのようなヘッドスピー
ドは出せないと思います
低いトップで速く振るコツを教えてください
Answer
まず、トップが浅い打法が出来た理由として考
えられる事は振り幅を短くして正確性を上げる
事だけではなく、腰を止めたテイクバックで体
が硬い人は捻じり上げが難しく、捻転差を作る
のが大変な場合などがあります。
欧米打法はタイガー以来、腰を止めたワインデ
ィングを組み込んだ事でよりミート率が上がり
より方向が良く飛距離も出せています。
しかし、幼少期からゴルフを始めた若者は体が
軟らかいのでかなり腰を止めても肩が回り、捻
転差が大きく出来るのですが、体が硬い選手は
腰を止めるとあまり回らなくなります。
このトップの浅い打法はヘッドが振り遅れにな
り易い事で、それを防止したパワーシフトを入
れたりします。
これはトップで逆捻転を入れて引っ張り合いを
する事でその跳ね返りのためにヘッドが走って
間に合うのです。
また、前倒しなどでヘッドを先送りしたり、寝
かせたまま落とす平行落しなどで振り遅れやフ
ェイスの開きを抑えます。
したがって、自然落下などの技法ではなく、パ
ワーで引き落とす事でタイミングを合わせてい
ます。
この張りは動画では見えないので、簡単に打っ
ていると思われるかも知れませんが、かなりの
張りを作るための力を使っており、タイミング
合わせも簡単ではありません。
また、トップが浅い打法は一種類ではなく、そ
れぞれに違う打ち方をしていたりします。
ダウンスイングでは腹筋を使った前屈で引き落
としを強くし、体を弓にして上半身を斜めにす
る事で腕の縦振りや後ろ打ちを強くしたりして
いる選手もいます。
また、一度トップで止めてそこから引っ張り合
いの逆捻転を入れて張りを強くする打法もあり
ます。
飛距離がいらないのでしたら自然落下の大人し
い打法でコンパクトに振れば出来ますが、飛距
離を出すにはトップが浅すぎて自然落下の時間
があまりありません。
コンパクトスイングのメリットは軌道が短い分
だけブレが減るかも知れませんがメジャーでは
ないので、それはそれなりに理由があるかと思
います。
