最初は素振りだけで練習?

 

素振りは 100 ポイントを覚えてから

Question

 

ゴルフのレッスンで最初は球を打たせてもらえず
素振りだけって本当ですか?


Answer

 

まあ、ほとんどのスクールではダメだしレッスン

で、自由に振らせて一つ一つ修正していく方法だ

と思います。

 

これはほとんど完成しているプロに行う方法で、

初心者には向いていないのですが、初心者は自分

勝手に振りたがって、それを形にはめようとする

と辞めてしまうので自由に最初から打たせます。

 

ところが、スイングは最初の 1 週間で一生の振り

方が決まってしまうと言われるほど大切で、その

時にどう動くのかの基本動作を教えてもらう方法

が結局一番早いのです。

 

素振りは体の動きや手の動きでヘッドがどういう

軌道を描くのかなど、重要な原理原則を知る重要

な手がかりで、毎回同じ所にヘッドが落ちるまで

素振りをしていれば、そこに球を置くだけで最初

から当たるのですが、それをせずに最初から球を

打っているとフォームは二の次でダフリトップの

無駄球を延々と打ち続ける事になります。

 

私はアメリカでツアープロから直接タイガー打法

を習ったのですが、最初は素振りどころかクラブ

すら持たせてもらえず、ボディーターンやレッグ

アクションばかりで、それが出来るまでは素振り

すらさせてもらえませんでした。

 

人間は一度に沢山の事はできません。

ボディーターン、レッグアクション、テイクバッ

ク、切り返し、ダウンスイング、インパクト、フ

ォローとその中には 100 以上の注意点や普段の生

活にはない動きが入っていますので、それを最初

から一度にできる分けがありません。

 

やはりレベルの高い打法であればあるほどその重

要ポイントが多いので、最初にクラブで球打ちが

できるのは 9 時 3 時のハーフショットくらいで、

モーノーマン打法のようなこれ以上簡素化できな

いと言うほとのシンプルな打ち方です。

 

何をどう習得するかは習う側しだいで、最初から

高度な技術は無理な人が多く、お稽古事として、

あるいはカルチャースクール程度の感覚で教えて

いるところがほとんどです。

 

ところがプロを目指している、絶対に負けたくな

いライバルがいるなどの途中で投げ出さない覚悟

がある人には最初から素振りだけで基本を教えた

方が効率が良いのです。

 

この素振りと言うのは筋トレではなく、スローで

あるいは止めながら各部位の動きがどうなってい

るのかのメカニズムを習得する重要なプロセスで

基礎や基本動作をより正確に習う事ができます。

 

また、インパクトゾーンだけ、ビジネスゾーンだ

け、テイクバックだけと分割して動作を定着させ

ながら点と点を繋ぐ作業や脚だけの動作、体重移

動やヒップスライドの具体的な動作など、10 年

探しても見つからない方法などが習得できます。

 

本格的にかつ徹底的に基礎を習得する事はプロに

なっても必要な事ですので、遠回りしない方法と

して最初から動作フォームのメカニズムを習得し

定着させる方法として素振りはとても重要です。