Question
手首とシャフトの角度について、アドレスの時
は 120 度くらいと書いてあり、手首は固定す
るとも書いてあり、ハーフスイングでシャフト
と地面が平行になるとも書いてありました。
アドレスで 120 度の角度があれば、ハーフス
イングで地面と水平にはならないと思うのです
が、どう解釈すればよいのでしょうか?
Answer
まず、形や動作の言語化を統一しましょう。
角度はどこから見た時の角度かです。
たとえば、ハーフスイングで 9 時 3 時という
スイングがあるのですが、これは前打席から見
た時に、トップで左腕が水平になった時点が時
計の針で見ている人にとって 9 時になると言
う表現をします。
これが欧米での昔からの表現で、最近日本のレ
ッスン動画で逆に解説している人がいますが、
高橋塾ではアメリカ式にテイクバックの左腕が
水平になるところを 9 時とします。
この時にシャフトは垂直になって、「L」の字
になる事で、L から L と言われてフォローで
3 時になります。
また、手首とシャフトと表現されているのです
が、恐らくアドレス時に飛球線上後方から見た
時の腕とシャフトの角度で、これをアームシャ
フト角とします。(写真上 黄色線)
前打席から見た場合にはドライバーは左腕とシ
ャフトがほぼ直線になり、 Y や y の字に見えま
す。
質問者さんのおっしゃっている角度とは恐らく
アームシャフト角の事で、ご質問はハーフの段
階でシャフトが水平にはならないのにおかしい
と言う事だと思います。
確かに左腕が 9 時までならシャフトはほとんど
垂直に近い角度になっていますので、その解説
は恐らく P 2 (ポジション 2 )の位置で左腕は
まだ 45 度しか上げていない位置でしょう。
そこであればつじつまが合うのですが、そもそ
も手首とシャフトの角度と表現する事自体が良
く分りません。
このように動作や形を日本語にするのは誤解が
生じやすく、まして感覚派の人達の表現は自分
で感じたイメージでしかないので相手に伝わら
ない事が多いので混乱を招きます。
アームシャフト角の出し方はまず垂直に立って
クラブを持って前に水平に出し、グリップエン
ドをおヘソの高さにした時に出来る腕とシャフ
トの角度で、この角度は細かく言えば人それぞ
れ微妙に違います。
ただ、その角度を崩さずに P - 2 で止めると、
左腕は前打席から見て 45 度ですので、その時
のアームシャフト角は 135 度になり、上昇す
るに従って狭くなり、トップではほぼ 90 度に
なります。
形は動作によって作られ、動作は筋肉によって
作られ、力や張りは見えませんので、形で動作
を確認する必要があります。
この形でズレをすぐに発見できる角度は直線、
次に 90 度、そして 45 度となりますので、形
を決める時はできるだけこの角度にする事が大
切です。
タイガー打法は形や軌道、グリップなど全てに
おいて果てしなくスクエアに近く、この分かり
易い角度でフォームが組み立てられていますの
で、ズレた時に診断が楽で早期発見に繋がりま
す。