選手のピークはなぜ 20 代?

重要なノウハウはこの影の中に

Question

 

プロゴルファーってどうして最近は 20 代前半

の若いときがピークなのでしょうか?

 

素人が考えるとある程度の 30 代後半とかの方

が精神的にも落ち着くし、テクニック、キャリ

アがものをいいそうな競技ですがなぜ一般的に

若いときがピークなのでしょうか?

 

そして賞金女王などはせいぜい 2 ~ 3 年で 10

年も一位という人がいないのはなぜですか?


Answer

 

アメリカにはその昔、46 年間も優勝し続けた

サムスニードやアップダウンはあっても 25 年

以上人気のあるタイガーウッズなどの息の長い

選手が沢山います。

 

日本女子は過去 10 年間に優勝した選手はほと

んど消えています。

 

その原因は簡単です。

一番の原因はスイングを崩してしまう事です。

スイングは必ずズレたり突然忘れたりしますが

その時に自分でも治せず、コーチも正しい診断

や修正ができないからです。

 

また、優勝などをして上手く行き出すとスイン

グを改造する人が多く、せっかく 20 年も同じ

事をして固まった動作を崩してしまう事です。

 

これは格言にもなっているのですが、スター選

手がやってはいけない事が三つあります。

改造、商売、スキャンダルの三つですが、実は

タイガーウッズがその掟を全て破っています。


これでトップ選手達は簡単に改造していいんだ

と思って改造して 9 割は失敗して消えました。

 

ゴルフは再現性ですので、幼少期から自然に身

に付いた感覚と言うのは自分で意識しておらず

体が勝手に覚えていて動く事でどう動いている

か理解していない人がほとんどです。

 

また、基礎や打法をしっかりと習っていない人

が多く、ほとんどは独学で上手くなった人に教

えてもらっているので、ズレた時の診断法や修

正法は知らないのです。

 

そして、それまで 20 年も掛けて定着させた再

現性を失い、また新しい振り方で初心者のよう

に当たらなくなるのです。

改造のノウハウもないのに勝手にするベきでは

ないと言う事です。

 

せっかく固まった振り方を変える場合、変えて

良い部分とダメな部分があるにも関わらず、海

外選手の真似をしたいがために自分から土台を

崩してしまう人が後を絶ちません。

 

日本はコーチのレベルが低く、プロにバカにさ

れていましたので仕方がないのですが、アメリ

カに行っても世界のトップコーチにすら習わな

い選手も多く、未だに自力でなんとかなると思

い込んでいる人が多いのです。


かろうじて申ジエが「自分で修正できないとダ

メだ」と言っていたそうですが、常に上位にい

る選手はズレても自分で治せるのです。

 

渋子選手が全英に勝ってアメリカに移り、予選

落ちばかりだったのを聞いて岡本綾子選手は、

引き出しもないうちに海外に行くと大変な事に

なる、優勝などするとすぐに改造して崩してし

まう人が多いと言っていました。

 

プロになる前に充分な飛距離と必要な引き出し

を身に付けておく大切さがこれで解ります。

 

最近はまたネットや最新機器などのテクノロ

ーに惑わされて本質を見失っている輩が多くな

り、入れ代わり立ち代わりトップ選手の回転が

早くなっているようです。