Question
プロでもかなり優勝したり活躍していた選手が
突然引退と言う事が過去に何度もありました。
初心者が辞めるなら分かるのですが、とことん
やった人達が何で辞めるのでしょうか?
中には 70 代になってもまだプレーしているプ
ロがいるのに、何が違うのでしょうか?
Answer
金田久美子選手は 11 年ぶりにツアー 2 勝目で
返り咲いたと賞賛されています。
ところが彼女は 1 勝してからスイングを崩し、
独特なスイングなだけに誰も修正してくれるコ
ーチがいなかった事で、自分で試行錯誤しても
長年の間治せず、試合会場に向かう途中で吐い
ていたと言っていました。
プロはスイングを維持する事が仕事なのですが
優勝するとさらに上にとスイングを改造する人
が多く、それがきっかけて消えていったプロが
大勢います。
過去 10 年で女子プロで優勝していた選手がほ
とんど消えているのは、維持するためのノウハ
ウがないのが原因です。
宮崎藍選手はアメリカツアーで世界ランキング
1 位までになったのですが、やはりスイングを
崩して 5 年間苦しんでとうとう辞めてしまいま
した。
アマチュアはすぐに辞めてしまって白紙に戻せ
ばまた数年後に全て忘れて一から組み立て直す
事ができるのですが、プロはスポンサー契約や
ファンの期待、チームを養う事などで出費がか
さんで地獄の苦しみが待っています。
これで嫌悪感も生まれてもうクラブを見るのも
嫌になってしまい、それがトラウマとなってし
まいます。
マスターズで 4 位まで行った伊沢利光選手はス
イングを崩して 98 % 辞める積りで 2 年間読書
するだけでゴルフから完全に離れ、その後ゴル
フスクールを経営するようになって、19 年経
ってやっとその嫌悪感が消えてシニアツアーに
戻って来た選手です。
スイングは再現性が大切なのですが、持続性も
重要なのです。
持続性で有名なのはサムスニードの 46 年間優
勝し続けていたと言う歴代一位の記録です。
持続させるためにはどこがズレたのかが分る診
断力、そして原因が特定できたらどうすれば治
せるのかの修正力が必要ですが、ほとんどの選
手は子供の頃からの経験と感覚で体が自然に動
いているので、自分がどうやって振っているか
の打法のメカニズムを解説できる人はほとんど
いません。
そのためにほとんどの世界のトッププロ達はコ
ーチに診断してもらって維持しているのですが
あまりにもユニークな振り方をしている人は流
石の名コーチでも診断や調整ができません。
スイングは改造すると 10 人中 9 人は失敗して
います。
また、改造しなくても突然分からなくなって消
えたのがイボミです。
綺麗なスイングだったのでその場で治せたのに
崩してしまって突然消えてしまいました。
スイングは必ずズレたり忘れたりしますので、
自分がどう動いているかを全て把握しておかな
いと修正がで来ません。
これが持続性を高めるための先人のアドバイス
の一つです。