Question
よく最近のレッスンで切り返しの際に左お尻(左股関節)と左膝
を真後ろに引いてその状態で回転してインパクトと言われますが、
練習でかなり極端に引く動作を実行しても、動画でみると全然引
けていなく、骨盤が後傾する感じで起き上がってしまいます。
左お尻がアドレスより後ろになっているぐらい維持するには左お
尻や左膝以外に意識しなければならないところがありましたら教
えていただけると助かります。
よろしくお願いします。
Answer
切り替えしからインパクトまでの動作確認をしましょう。
まず、トップでは右足のカカトに重心を移動します。
右のお尻をちょっと後ろに出すようにします。
1 ヨジリとヒップスライドと左のお尻の突き出しバンプ
2 後ろ(飛球線上後方)を向いたままの引き落とし
3 左の腰を引くと同時に膝を伸ばす、腰を開く、左脚で蹴る
4 右脚の蹴りと右腕の押し込み
この動作を微妙な時間差をもって瞬時に行いますので、最初はな
ぞりでゆっくりと一つ一つを正確に動かし、徐々に速度を上げて
いきます。
ほとんどの人はめんどくさがってやりませんが、時間を掛けて少
しずつ着実にやれば出来ます。
欧米の 300 Y キャリーで出す選手達はほとんどこれが出来ていま
すが、動画で見ただけではどの筋肉にいつ力が入っているのかは
良く分かりません。
もちろん、飛距離を出すにはこれだけではありませんが、まずこ
れがダウンスイングの効率を上げる手順ですので、真剣に取り組
む事をお薦めします。
そして、問題は腰引きですが、トップで右の踵に重心を移動した
あとに、今度は左の踵に体重を移動します。
膝を伸ばさないと後ろに倒れてしまうほどお尻を突き出しながら
腰を引いて前傾が深まるくらい、上半身を沈めて体を圧縮しなが
らこの動作を行って下さい。
持ち上げたり起き上がりながら打つのではなく、腹筋に力を入れ
て圧縮し、弾き出すような打ち方をすると起き上がれません。
この動作はタイガーウッズが、「後ろ、さらに後ろ」と指導して
いましたので、「右のお尻を後ろに出し、左をさらに後ろに出す」
と言う事で体重を左だけではなく左の後ろに移動する事です。
この動作で一番難しいのはヨジリです。
出来ない方はヨジリの時にスライドだけでも大丈夫です。
ヨジリとは捻転戻しの事ですが、腰だけ戻して上半身はそのまま
の状態を保ちます。
したがって、上半身と下半身との捻転差がここでマックスになり
腰を引いただけでかなり肩が引っ張られますので、腰を引くタイ
ミングが早過ぎるとトップします。
ここは最初に腰のヨジリからのスライドで引き落とし、途中で開
くタイミングです。(手が腰まで落ちて来たところ)
このタイミングを合わせるのが難しいので、かなりの練習が必要
かも知れません。