打った後まで顔を残すには

右肩がアゴの下に入るまで顔は上げない

Question

 

よく松山英樹プロの動画や連続写真を見るのですが、インパ

クト後まで頭・顔が残っています。

 

すくい打ちの私では体が早く起き上がり、フェイスアップし

てしまいます。

 

これを矯正するには、ボールの後方に視線を残す位のイメー

ジが良いと思うのですが、それをすると左に乗っていけない

気がするのですが?

考え方が極端でしょうか?

 

Answer

 

インパクト直後の 4 時半までは頭を残すのですが、その方法

としてはいくつかあり、まず「アゴ出し」があります。

これは右下にアゴを出して右肩がその下に入るような形にす

る事で肩の開きを遅くし、突っ込みを軽減し、胸が上を向き

難いと言う一石三鳥のメリットがあります。

 

次に体重移動をしっかりとする動作を入れますが、これは重

心移動だけでは難しく、欧米選手のように右足で左にプッシ

ュする動作を組み込みます。

 

また、同時に飛球線上後方を向いたまま腹筋を使ってまずお

辞儀をし、直後に右側屈で右腹を縮めて腰はバンプ左の壁

そして上半身を右に曲げ倒しながら頭を右に移動する事で体

全体が斜めに倒れて弓状になります。

 

この腰は左、頭は右と言う動作が重要で、体重移動をしても

突っ込まないインパクトができますので、まずはこのフォー

ムを習得する事が重要です。

 

この動作はイメージだとか意識だけでできるものではなく、

それぞれに必要な筋肉によってしっかりと力が入っていない

とできませんので、その正しい動作をまず覚えて下さい。

 

掬い打ちや起き上がり打法の方は圧縮打法に改造し、切り返

しから胴体に圧力を感じながらハンドファーストでダウンブ

ローで打ちます。

 

この一連の動作は調整とか矯正でできる動作でもありません

ので、一つずつをまず頭で記憶し、それを体現しながらこれ

らの動作が同時に出来るまでなぞりやスロースイングで体が

その通りに動けるように慣らしながら反復によって定着させ

る必要がありますので、数週間あるいは数か月、人によって

は忘れたり崩れたりの繰り返しで数年掛る事もあります。

 

形は動作の結果ですが、動作はいつどの筋肉を使うかです。

まずはどの筋肉を使うとその動作が出来るのか、そしてどの

動作をいつ入れるとその形になるかと考えるべきなのですが、

YouTube で形から入る場合、欧米打法はまず無理ですので、

ここに書いた動作をしっかりとメカニズムで覚える事が大切

です。

 

弓パワーは体のバネを使い、体が横になる事で腕は体に対し

ては縦に振り落とす事ができて最大の力を発揮できます。

人は縦に落とす力が横に振るより数倍強く、この弓状での引

き落としも飛球術の一つですので、若者はぜひこれらを習得

して下さい。

 

なお、体が丈夫でない方や中高年の方は怪我のリスクが高い

のであくまでも自己責任で行って下さい。