手打ちになる癖が治らない

  弓の体勢で張りを使って打つ


Question
10 年以上プレーしているのにいまだに手打ち
だと言われ、どうすると治るのかが良くわかり
ません。 スエーしないように頭を残すと体が回らなくな るのですが、どういう練習、どういう感覚で打 つべきか教えてください。 Answer スイングを拝見しないと何とも言えないのです が、まず体の弓が出来ておらず、その張りで打
つ事が出来ていない事で手打ちだと言われるの
かも知れません。
弓の体勢でどうやって打つかをが分からないの
だと思いますが、まずはその体勢が正しいかど
うかです。 この弓とはインパクトで「逆 C 」の形になる 事で、腰は左の壁、頭は右のままと言う形です が、これを可能とするにはサイドベンド(側屈 )の組み込みが必要です。


 トップからバンプで踏み込む時に同時に前屈を しながら右側屈を入れます。 しかも左の肩を動かさずに体を弓にしますので 左サイドにかなりの張りが出来ます。

まずは張りを作る動作が必要です。
トップから自然に体重移動をすると頭も一緒に
左に移動します。(寄りかかり)
ところが、左の肩を止めて動かさずに右の肩を
左の肩の下を通すような動きで体を左肩の下に
全部押し込むようにすると、圧縮された捻転の
圧力を感じます。

これが張りで、腰が左の壁に近づくにつれて体
は弓が大きくなり、その張りが戻ろうとする事
でパワーが出るのです。

ところが、バンプ時の体重移動では左の肩を止
める事が軽いスイングなら出来るのですが、フ
ルスイングとなるとどうしても止めていられな
くなります。
この場合は「肩入れ」か「逆捻転」によってむ
しろ左肩の回転を奥に深める動作を入れると止
まりやすくなります。


 スイングはこの張りの大きさで飛距離が変わり ますので、トップでぶつけても、止めてそれか ら張りを作っても、あるいは重心移動だけで力
を抜いて弓を作っても良いのですが、それぞれ
に飛距離が選べますので、それら全てを引き出 しとすれば駒が増えます。 また、サイドベンドは右サイドの力を抜く方法
と逆に力を入れて右サイドを縮める方法があり
ますので、飛距離に応じて選択します。 これを体重移動で踏み込む時に同時に行ってみ
てください。


 この時に大切なのは基本動作のアゴだしです。 インパクト直後の 4 時半で顔はまだ下を向き 球を追わない形にするのですが、この時にアゴ を右斜め前に出すような意識で頭を右に移動す るくらいにしないと引っ張られて一緒に突っ込 んでしまいます。


この基本動作の練習を鏡を見ながら行い、素振 りでも同じ感覚で振れて定着するまで数週間は 球を打たずにある程度定着させると良いと思い ます。