Question
色々な振り方があって、何を選んだらよいか分かりません。
教える人によってみな違う事を言うので迷ってしまい、迷路から脱
出できません。
スイング打法はどう捉えて、何を基準に選んだら良いのでしょうか?
Answer
スイング打法はほとんど無限に近いほどあります。
その中から使える物だけでも数十種類あり、時代による流行や好み
など様々なのですが、その人にできる物とできない物もあります。
スイング打法はある程度の基準があり、そこから個人に合った打法
を作り上げる作業があります。
これがスイングデザインです。
スイングデザインのメカニズムはまず基本動作を習得し、それに飛
球術を組み込んでいきます。
その飛ばしの技はドラコン打法では 20 種類ほどあるのですが、タ
イガー打法(マキロイのスイング)はその中の 15 種類ほど組み込
まれています。
その全てを組み込む事でキャリーで 320 Y 飛ばす事ができるのです
が基本動作だけだと 200 Y 程度です。
そしてその動作自体、また時間差を作りながら一つずつ連動して行
くなどタイミングや効率を上げる事で、100 Y は飛距離を伸ばす事
ができます。
飛距離は 7 割は飛ばしの技術で 3 割は筋力等です。
その技の動力を作る筋力は強化する事(練習中に自然に強化されま
すが)も大切で、無理のない筋トレも行います。
基本動作はゴルフ経験者であればさほど難しい事はありません。
ただ、トップの位置を変えたり、上げ方やアドレスのセットアップ、
グリップなどの基本的な事は人によってはやり直しになる事もあり
ますが、効率の良い基礎が出来ている人はすぐに仕上がります。
したがって 300 Y 飛ばしたい人は日本の打法では無理で、欧米打法
を選択します。
まずは動作と形を欧米打法を基準に定着させる事から入り、どこま
で飛距離が欲しいかによって飛ばしの技の数を組み込み作業を行い
ながら決めます。
そしてこの飛距離で良いとなった段階で徹底的に定着練習を行い、
毎回、毎日同じ振り方を反復します。
組み込み練習はその数や人によって期間が違いますので、少なけれ
ばそれだけ速く定着練習に入れるのですが、 300 Y 飛ばしたいとな
ったらほとんどの技を組み込む必要がありますので、組み込み作業
だけでも平均 3 年は掛かります。
それだけ欧米打法は難易度が高いと言う事で、中にはできない動作
やタイミングがどうしても合わない技なども出てきますので、一応
一通りの技術は習っても、できるものだけで仕上げる事になります。
もちろん出来ない動作でも訓練する事でできるようにはなりますが、
それだけのやる気があるかどうかです。
何が何でも苦行のように毎日訓練し、アップダウンを乗り越えて完
成させると言う強い意思があれば確実にマスターする事は可能です。
もう、その段階になると、自分で勝手に選ぶと言うよりは、打法に
選ばれると言った方が良いかも知れません。
全てを組み込んで完璧に効率を上げられればマキロイと同じ飛距離
が出せますので、そこを目指すために必要な教科書は高橋塾に全て
あります。
高価な機材でいくら計測して可視化して自分のスイングを解析して
も、どこの筋肉にいつどう力を入れるかの技術を習わなければ出来
ないのがゴルフの習得法です。
ちょうど熱や心拍、血圧をいくら計っても、病気の治療にはなって
いないのと同じで、病名が付いて数値が見えれば安心するかも知れ
ませんが、それより治療して治す事の方がよほど価値があります。
スイングデザインはまさにこれと同じです。
200 Y しか飛ばないのは体がちゃんと機能していないと言う病気の
よなものです。
全身が使えるようにその動きやタイミングやバランスと言う物をし
っかりと調整して初めて飛ばして曲がらない球が打てるのです。