昔はなかったスイング

ただいま、色々な打法を検証中!

 

Question

片山晋呉が若手の指導動画で『20年前にはなかったスイ

ングを若者はできるんだよな』というようなことを言っ

ていましたが、20年でどう変わったんですか?

教えてください。


Answer

片山選手が子供の頃はジャックニクラウスの時代で、当

時はその打法が世界の主流でした。

 

その流れで今でも多くの指導者達はそのスイングを教え

ているのですが、 90 年代はタイガーウッズが活躍して、

それ以降の世界はタイガー打法が主流になっています。

 

20 年前のスイングと言うのがこの違いであれば、違い

は一冊の本になります。

 

タイガーに憧れた世代がアダムスコットやマキロイで、

タイガー打法を継承しており、現在はタイガーチルドレ

ン達や次世代の選手達が世界のトップを占めています。

 

笹生選手などはマキロイに憧れて真似するようになり、

時代は二世代に渡って受け継がれてきました。

また、その間に独特な打法などで活躍しているバッバワ

トソン、デシャンボー、ダスティンジョンソンなど少数

ですが全く違う打法で活躍しています。

 

片山選手はもともと綺麗なスイングをしていて無駄のな

い効率の良い振り方でマスターズでも4位まで行った実

力派の選手で、日本でも永久シードを持っているほとの

実績があります。

 

彼は非常に謙虚でオープンマインドなので、色々な人の
振り方を研究し、色々な動きを試しているようです。

そしてとても素直で好感度の高い方です。

 

やはり日本ではジャックニクラウス打法が主流で、それ

を中核にしていたのですが、その打法で育った人達にし

てみればタイガー打法の飛ばしの技などは取り入れると
自分のスイングが崩れるので真似する事ができませんが、
片山選手は色々と試してみてメリットデメリットを体感

しています。

 

全てを体験するにはかなりの時間が掛かりますのでまだ

結論は出ていないようですが、将来的には最高の名コー

チになる逸材だと思っています。

 

選手としては一つの打法で再現性を優先させるのですが
コ―チは色々な打法の事を知らなければならないので色

々な打ち方ができなければなりません。


したがって、全ての打法での再現性を高める事はできな

いので選手としてと言うよりもコーチに必要なノウハウ

を研究されています。

 

このように色々な打法を研究すると、全てが新鮮に見え

石川遼選手のように半年ごとに改造するなど、色々と

試してみたくなるものです。

 

彼にとって新しいスイングをどう評価するかは別として、
探求心と新しい動作の違いが解る能力は素晴らしいもの

があると思います。

 

ただ、「新しいスイング」とか「これはもう古い」とか、

色々な方達が分析されているのですが、それはあくまで

も彼らにとって新しいか古いかと言うお話ですので、何

が基準でどの動作の事を言っているのかは実技を受講し

てみなさいと言う事ではないでしょうか?