インパクトで伸び上がる

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インパクトで伸び上がる

Question

バックスイングからダウンの開始までは頭の高さの位置が

変わらずできるのですが、たまに当たるときにどうしてか

体が伸びてしまいます。
どうしてでしょか。対策あればご指導おねがします。

 

Answer

起き上がり伸び上がりはトップの位置とインパクトの位置

が一番多く、質問者さんは後者と言う事ですね。

インパクトで伸び上がるのは2種類のタイプがあります。


一つは単純にダフるので体が勝手に調整している場合で、

二つ目は吊り上げのブランコ効果によって掬い打ちのよう

に伸び上がる打ち方です。

 

伸び上がり打法はジャックニクラウス時代に流行した打法
で、背筋を鍛えて起き上がる時のパワーを使って打ちます。

ところが、この打ち方は軸が上下にブレている事で、再現

性を高めるには相当な練習量で何十年も掛ります。

 

その間はミスがなくならず、微妙に芯を外して精度が上が
らず、苦しいゴルフを強いられます。

ところが、軸ブレをなくした圧縮打法では、完璧に上下運

動を排除できる事で再現性の高まりが早く、腕の三角形や
腰を止めるワインディングなどで体全体の緩みを取れば、
僅か数年でバーディーラッシュになるほど精度が上がる可

能性があるのです。

 

この圧縮打法とは体の捻じれ、反り、収縮と言う3つの力

によって体の中にエネルギーをタメる打法で、あたかも上

から圧縮したようにクラブが弾き出されます。

 

このパワーはクラブに振り回されるような勢いがつき、フ

ォローで目標方向に引っ張られて歩き出すほどの動きにな

ります。

 

30 年ほど前からタイガーウッズなどの当時のトップ選手達
がこの上下運動をなくして打つようになった事で、それま

での伸び上がり打法は勝てなくなって行ったのです。

 

また、ダフリによって帳尻合わせで起き上がる人はまず縦

横の寸法が合っていません。
横の回転が弱いのでダフるため、横のパワーを増やす事や

軌道自体をフラットにする事、ハンドファーストなどの打

ち方で起き上がらずともダフらない軌道でスイングする必

要があります。

 

これは恐らく大改造となりますので、再現性を失いたくな

い方は古い打法でそのまま再現性を高める練習をする方が

良いかも知れませんね。