地面反力を使うとダフる

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スコアは再現性なので3年間はいじらない事


Question

飛距離を伸ばしたく、最近地面反力を取り入れようと練習

中です。


割とすぐにドライバーは距離が少し伸びました。

他のクラブもまあまあ打てるようになってきて最初は良か

ったのですが、ここ3ラウンドくらい地面から打つものが

ひどくダフります。

 

以前はあまりダフることもなく、あってもボールの少し手

前くらいでした。
ところが、今は右足前くらいの位置で盛大にダフり、前に

すすみません。


なにか原因として考えられることはありますか?
ちなみにハンデ18~19くらいです。


Answer

地面反力を使ったどんな動作を入れたのでしょうか?
左足の蹴りですか、それとも右脚のツッパリ? 蹴り?
あるいはスクワットジャンプでしょうか?

 

切り返しで右足の踏みつけでも地面を使っていますので、
単純に地面反力と言っても沢山あります。

いずれにせよ、新しい動作をスイングに組み込むと再現性
を捨てる事になります。

 

HCが 18 とかだと動作はほぼ定着しており、8 割はほとん

ど同じような動画ができるだけの再現性が高まっているか

と思います。

 

そして、それに新しい動作を入れた時に、それを入れた新

しいスイングはまだ定着しておらず、再現性を捨てた事に

なります。

 

改造したり、変更したりすると再現性が落ちます。
みなさんいとも簡単に改造しますが、いじっている間はス

コアは良くなりません。

毎 2 週間ごとに替えている人がいるのですが、どれをやっ

てもスコアは良くなりません。
それで一生変更をしている人が一生上手くならない原因な

のかも知れません。

 

プロでも 10 年以上「いじり」が止まらない選手がいますが、

スコアは再現性で、3 年 10 年と積み重ねる事が大切で、途

中で足したり変更したり、改造したのではまたゼロからや

り直しです。

 

質問者さんは恐らく地面を使うと言う事で上下運動が入っ

ているために、沈んで戻らずにダフっているか、あるいは

その動作のために腰の開きなどの他の動作が弱くなって縦

だけ強くなってダフっているか、体重移動を忘れて手前に

ヘッドが落ちてしまうなどの原因が考えられます。

あるいはもう既にスイングが崩れているのかも知れません。

 

そのまま試行錯誤していると、今まで積み上げてきたスイ

ングを全て崩す事になり、また HC 30 からやり直しです。

組み込み作業を甘く見た報いがこれで、専門家に原因を特

定してもらい、修正法を習ってすぐにでも治さないと 10 

年分でも 20 年分でも遠回りする事になります。

 

スイングはもっと大切にそして慎重に保存して、余計な事

をしない事が大切です。
飛距離が欲しいからと言って、雑誌やサイトで聞きかじっ

た動作を勝手に入れたりする事で本体が崩れますので、改

造する時には良く分かったコーチの指示通りに行う事が重

要で、再現性を高めるためには3年間はいじらない事です。

 

したがって試行錯誤などしていると一生再現性が上がらず

に、ただ色々な事ができる器用なゴルファーになるだけで、

スコアは良くなりません。

 

この数年だけでも日本は流行に振り回されています。

前倒し、シャロースイング、地面反力といかにも新しい技

術のように見せかけて、すでに存在していた物に焦点を当

てて商売していますので、サイトで調べただけで飛びつく

事自体が愚かな事です。

 

プロでもこのように改造して失敗している人が大勢います

ので、改造は慎重に行いましょう。