Question
スポーツの技術の上達過程で伸び悩みの時期があると思いますが、
この時期ってどのように考え過ごしたら良いのでしょうか?
闇雲に追い込んでも悪循環な気もしますが、休み過ぎるのも感覚
を忘れてしまうので良くないと思います。
本当に「身についた」というレベルまで落とし込むまでには、し
つこい反復が必須だと考えていますが、もがいても成果が出ない
時期にどう過ごして良いか分かりません。
Answer
ゴルフは山登りと同じです。
まず、どの山に登るのかで頂上の高さが違います。
そして、高い山ほど課題が多く、時間が掛かり、大変な思いをす
るのですが、必要なのは頂上への地図です。
この地図なしにいきなり登っている人が多いのですが、ご自身が
今どこにいるのかお分かりなのでしょうか?
そして、その地図通りに歩き、標高によって厚着をしたり登山靴
などの装備がちゃんとできているかどうか、この斜面はどうやっ
て登るのかなどを指導してくれる人がいないと超えられない場所
があります。
ほとんどの人はその難関を突破する方法を知らず、その先にどん
な景色があるのかも知らず、どうしてその難関を通らなければな
らないかすら分からずに迷いながらゴルフ人生を終えています。
ゴルフは大きく分けて3つの山があります。
ボギー山、パ―山、そしてバーディー山で、それぞれに山の高さ
が違い、ボギー山は山頂が90でパー山は72,そしてバーディ
ー山は平均が60台です。
ここで80台と90台でいつも回っている人は、パー山の中腹に
いる事になり、極めるとイーブンで回れるのですが、それが精一
杯で、偶然運の良い日にはアンダーが出る程度です。
伸び悩みとはそれぞれの山にあり、同じ五合目、八合目をグルグ
ルと回っているだけで上には行っていない状態です。
そしていつそれが来るかも知らず、GPSもなく、迷っている間に
食糧や水がなくなるとそこでお終いです。
打開策は2つあります。
まず、もっと高い山に登るか、あるいはその山の頂上まで行くか
です。
登る山を替えると言う事は一旦その山を下りなければなりません。
そして、頂上を目指す人はそこで正しい地図としっかりとしたガ
イドを探さなければなりません。
前者はスイング大改造ですので、定着するまではスコアは元に戻
りませんし、新しい打法を覚える教科書や指導が必要です。
後者は難関を突破する技術やノウハウを習得するしかありません。
ボギー山は地図やガイドなしに登れますし、パー山は遠回りしな
がらでも何とか到達する人はいますが、バーディー山の頂点には
まず到達できず、まして世界の頂点にはとても届きません。
いずれにせよ、地図もなく、方向も分からず、真っ暗闇の中を歩
き続けても山の周りをグルグル回ってるだけです。
何が正解か、どんな技術があるのかすら知らない闇夜の俳諧です。
まずはどんな山があり、具体的にどんな難関をどうやって乗り越
えれば良いのか、どこに向かってどんな技術を習得すれば頂上ま
で行けるのか、そして滑落を防ぎ、全ての条件を満たした登山が
できるのかのノウハウが必要です。
普段着とスニーカーで伸びり始めた登山者達は途中で寒さに凍え
食料もなく、暴風雨に吹きさらしで登っているようなものです。
90が切れないとか80が切れないとか言うゴルファーはまさに
これです。
まして100が切れないとか言う人は丘に登ってお花畑を気持ち
良く散歩しているだけで山にすら向かっていません。
かと言って我流でロッククライミングをすれば装備もなく、技術
もないので転落して二度と這い上がって来れなくなります。
そこにいくらでも道はあるのです。
ところが沢山あり過ぎて、どの道が正解なのか分からず、迷路に
入っている人もいれば、途中で腰を下ろしている人もいます。
まずはその山の頂上まで行った人、あるいはそれぞれの山を体験
した人にそれぞれの景色を教えてもらい、そこまでどのくらい掛
り、どういう試練があるのかなどを聞いてからご自身で選択すれ
ば良い事です。
想像すらつかない高度な技術が存在し、それを駆使した技能が求
められるのがこの世界で、7000 ~ 7400 Y のフルバックで常に 60
台で回れない方は何かしら足りないと言う事です。
まずはそれを知る所から始めましょう。