膝の動きを注視するといい球

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膝の動作もナイスショットの一部

 

Question

上半身を気にせず、下半身、特に膝の動きを注視してスイ

ングすると真っ直ぐ飛んでくれます。何故かわかりません。

宜しくお願いします

 

Answer

真っすぐな打球に必要な条件はまずサイドスピンがなく、

真っ直ぐに打つ事ですが、これはフェイス角がゼロ度、ヘ

ッドの方向もゼロ度と言う事になります。

 

これらの条件が全て揃って初めてますっ直ぐに飛びます。
これを作るには肩の回転、腰や脚の動作、また重心位置や

体の形など、色々な条件が揃わないとできませんので、膝

の動きだけ注意して毎回、毎日良い打球が出るのでしたら、

その他に必要な条件が全て出来上がっていると言う事にな

りますがいかがでしょうか?


100発中100発とも同じ所に打っていますか?
次の日もそして一週間後も一か月後も同じに打てますか?

そうでなければたまたま偶然に当たった事になります。


この偶然のナイスショットが少しずつ増えて、最後には全

部がナイスショットになる事を願って練習をされているの

だとすると、重心位置がズレたり、ローテーション度がズ

レたり、タイミングがずれた時に修正できますか?

 

体全ての動きを把握し、再現できない限りそれは単に帳尻

合わせの偶然のいい球と言う事です。

 

膝のニーアクションだけで良い球が出るのでしたらそれは

それで素晴らしい事ですが、たまたま他の動きと帳尻が合

っていただけで、いつでもそのいい球が出せるとは限りま

せん。

 

ゴルフはそんな簡単なものではないのです。
勘違いや思い込みが多く、山の頂上付近まで行った人でな

いと、どれが必要で、どれが不要なのか、どうすると滑落

せずに頂上まで登れるのかが分かりません。

 

ほとんどの人が試行錯誤してたまたま帳尻が合って当たっ

た事を覚えて良く当たるようになり、感覚で覚えているの

ですが、突然忘れて滑落します。

したがって、各部位の動作をメカニズムとして頭でも記憶

しておく必要があり、忘れたりズレたりした時に修正がで

きないと生涯再現性が上がりません。

 

感覚ほどあてにならない物はなく、それだけに頼ると下手

を固めたり、空回りしてアップダウンの激しいゴルフ人生

となりますので、その打法の形通りに動き、その教科書通

りにする事をお薦めします。