腰を止めて上げると浅くなる

 腰はほぼ回っていない

Question

 

バックスイングで下半身をなるべく止めながら

上半身を回してねじれを大きく作りたいですが

なぜか肩が 60 度しか回りません。

 

しかし、この小さなスイングでも力任せでマン

ブリするとブッチギリで飛びます。

大きくすれば 400 Y は飛ぶと思うのですが、

人に引っ張ってもらっても行きません。

 

何が原因ですか。

単に体格や骨格等の問題ですか。

なにか間違ってるのか変な気がします。

 

Answer

 

ジョンラームはドライバーでもミッドアイアン

ほど浅いのですが世界のトップ選手です。

スイングはバランスですので、浅い場合は浅い

なりにインパクトまでにヘッドが戻って来るタ

イミングで打てば良い事です。

 

ただ、質問者さんは浅い分だけ損していると思

っておられる事からもっと深くする方法を探し

ておられるのだと思います。

 

腰を止めて巻き上げるワインディングは肩と腰

との捻転差をマックスにするために行う技法で

その捻転差は個人によって違います

 

女性や子供は体が柔らかいのでそれこそ 90 度

回る人もいるのですが、成人男性は腰は 20 度

から 30 度ほど回り、肩は 90 度と言うのが一般

的です。

 

アダム・スコットのトレーニング動画があった

のですが、トレーナーが座った彼の肩を回して

肩と腰の捻転差の可動域を広げていました。

また、座ったままダンベルの 20 Kg 程度を両

手で持って肩を回すトレーニングをしていまし

たので、肩と腰との捻転差を広げたり、逆捻転

の筋肉を強化していたのだと思います。

 

欧米打法はこのワインディングがスタンダード

になっており、目的はブレを減らす事や巻き上

げのパワーを出すための張りを作る事であって

捻転差が目的ではありません。


大人になってから腰を止めるワインディングを

組み込む人は肩が回らなくなるので、回る所ま

でで良いと言う事です。

肝心なのは張りですので、張り戻りのパワーが

使えれば問題ありません。

 

したがって水平まで回すのでしたら腰を少し緩

めて 40 度ほど回す事も選択肢で、軟らかい人

が作る張りと同じ力が出れば良い事です。

 

石川遼選手がそれに気づいて数年前からこれを

組み込んでトップが浅くなっていますが飛距離

は今までよりも飛んでいるそうです。

 

もちろん可動域を広げてもっと回せば飛距離は

出るかと思いますがあまり変わらないと思いま

すので、無理せずに現状の飛距離を維持するか

可動域を徐々に広げていけば良いと思います。