アイアンは飛ばさないクラブ
Question
先日レッスンでオーバースイングを指摘されま
した。
今日練習場行きましたが、教えてもらったスイ
ングが凄く小さすぎて物足りなく、振っている
気がしません。( 9 時でトップ止めるイメージ )
そのうち慣れるのでしょうか?
Answer
どんな動作でも反復によって慣れますので、オ
ーバースイングも練習しだいですぐにでも慣れ
るはずです。
ただ、9 時までしか上げていないと最初は確か
に物足りないと思います。
むしろオーバースイングの方が可動域が広くて
飛ぶのでそれに慣れてしまっているのだと思い
ます。
オーバースイングはもともと飛ばしたい一心で
大きく振り被るのが原因ですので、まずはその
意識を捨てて下さい。
そして 9 時で切り返して打っても飛びそうも
ないので不満を感じると思います。
これも飛ばしたいと言う欲求が満たされない理
由です。
ゴルフは飛ばす競技ではありません。
決まった先のカップにボールを入れるゲームで
すので、決まった距離を打つ技能が必要です。
恐らく最初はほとんどの男性は飛ばしたい事で
頑張るのですが、ある程度コースで経験を積む
と、飛ばさない技術が必要だと言う事に気がつ
いていきます。
これはいくら練習しても、そしていくらラウン
ドをしてもベストスコア更新しなくなる事があ
り、その原因が好き勝手に振っているからだと
考え始める時期です。
その昔、プロとラウンドした時に 108 Y パ~ 3
で、彼は 8 番でベタピンでした。
昔の番手ずらしをする前のセットだったので今
の PW くらいのロフトだったと思います。
この時にコントロールショットを見ました。
フルショットなら PW で 130 - 140 Y 出るのに、
わざわざコントロールショットにして 50 cm
ほどの所に止めたのです。
これがまさに 9 時 3 時のハーフショットでし
たので、低い球筋にも関わらず試合設定でない
通常営業のコースだったで楽に止めたのです。
フルスイングをする必要がない状況でフルスイ
ングするのは愚の骨頂です。
速く振れば振るほど方向やミート率が悪くなり
不安定になりますので、たまたまナスショット
が出たからと言って過信しない事です。
飛距離を抑えたコントロールショットは欧米で
は常識で、とても大切な引き出しなのです。
手は体と一体化させて固めておくだけで腰と肩
の回転だけで打ちます。
トップの形(逆 K )と弓状になったインパク
トの形( 逆 C )をしっかりと体に覚えさせ、
この二つの体勢を間違いなく維持できるように
普段からの練習が必須です。
120 Y しか残りがないのに 140 Y 打たないと物
足りないと言うのではゴルフにはなりませんの
で、ハーフショットなどのコントロールショッ
トは戦術上飛距離よりも重要な武器なのです。
したがって、練習場ではヤーテージの看板に当
てる練習をしたり、ホールインワンの練習でそ
の再現性を高めて行きましょう。