コースではハルクに変身
Question
コースに出ると人格が変わると良く言われるの
ですが、確かに緊張しまくって我を忘れる事も
あります。
飛ばしてやろうとかいい所をみせてやろうなど
とは思っていないのですが、メンタル的に体の
コントロールが効かなくなります。
OB や引っ掛けがなければ 70 台は出ているは
ずなのですが、自分をコントロールできないの
が一番の悩みです。
何かアドバイスはありますでしょうか?
Answer
方法は 2 種類あります。
一つはメンタル的なアプローチ、そして二つ目
は技術面の向上です。
メンタル的な成長をするにはそれなりの体験が
必要で、同伴者に酷い事を言われたり、ライバ
ルに悔しい思いをさせられるとゴルフ思考が変
わってスコア優先のゴルフになります。
ところが、お遊びゴルフをしている人達は今日
一で下りの追い風で 300 Y 出たと有頂天になっ
ってまたその快感を味わいたいと振り回す事が
あり、これはギャンブル依存症のような物で、
その快感を求め続ける事があるのです。
長打で快感を感じるのは男性であれば当然の事
なのですが、それに伴う危険性を熟知せずに賭
けをしてしまうのはゴルフ I Q がまだ低いと言
わざるを得ません。
ライバルを作るとか競技に出なさいと言う指導
はその思考を変えるためで、もっとレベルの高
い人達とお付き合いするべきなのです。
次に技術面からの改善ですが、飛ばすスイング
から飛ばさないスイングにする事です。
初心者や中級者までは例えば 7 番アイアンで
どれだけ出ないとちゃんとした当たりではない
と言う基準で、その番手ごとの飛距離が出る事
を基準に考えています。
これは色々な動作や技によって毎打変わってし
まいますので、とにかく飛べば良いスイングだ
と勘違いするのです。
飛ばさないスイングとは 100 Y 先のピンに 3
番手でベタピンにする練習です。
例えば 54 ° 、 50 ° 、PW( 46 ° )と 3 本で
同じ距離を打つ練習です。
特に PW で 100 Y は価値がないと思っている
人が多いのですが、これは定着すると一番ミス
が少ない貴重な引き出しです。
普通に打つと 140 Y は飛ぶ人でもあえて 100 Y
に抑える事でより精度の高い安定した打球が打
てるのです。
これがコントロールショットでスコアメイクに
はとても有利な引き出しなのです。
プロの試合ではグリーンが硬いので強打で高く
上げてスピン量を増やす必要があるので 9 番で
170 Y 打ったとか、7 番で 220 Y 飛ばしたなど
と話題になるのですが、ダウンヒルや追い風が
なくてもグリーンが硬いのでやむを得ず強打し
ているのです。
それが証拠にグリーンの硬い試合はアンダーが
少なく、軟らかい時には 24 アンダーとかが優
勝スコアになります。
欧米のトッププロでもウエッジは 5 種類ほど
の飛距離を同じ番手で打ち分けます。
スピンコントロールするためにヘッドスピード
を換えて打つのです。
このように練習内容を換えて、飛ばせるだけ飛
ばす練習ではなく、飛ばさない打ち方を身に付
ける事で本物のゴルフが出来るようになると思
います。