切り返しで急ぎ打ち

トップで止まっていられない

Question

 

注意しないと切り返しが早くなってしまってミ

スが出ます。

ゆっくりと振るにはどうしたら良いのかアドバ

イスお願いします。


Answer

 

まず、切り返しが早くて急ぎ打ちになる方は、

トップで不安になって早く降ろしたくなるのが

原因の一つです。

 

また、速く上げるのが主流なのでヒョイ上げに

なったり、勢いを付けようとして意図的に早く

上げようとしたりする方も切り返しが早くなる

事があります。

 

テイクバックから速度を上げる打法は切り返し

で引っ張り合いをするためで、トップでぶつけ

るために勢いを付ける技法として欧米では 30

年前から主流になっています。

 

ところがこれは腰を止めたまま上半身だけ捻転

するワインディングと言う欧米打法ですので、

日本人でこれを組み込んだ選手はまだほとんど

いませんし、ましてアマチュアにはちょっと難

易度が高過ぎるかも知れません。

 

トップでぶつけるこのパワーシフトを入れた打

法は次にして、最初は飛距離は出なくてもタイ

ミングが合わせ易い打法としてまずトップで止

めてから下すオーソドックスな打法を引き出し

にすると良いでしょう。

この場合、トップで止まっているのが怖いので

すぐに降ろしたくなります。

 

これは自信以外の何物でもありませんので、球

は一切気にせずにトップで 3 秒くらい止めてか

らそのまま打つドリルがお薦めです。

 

ほとんどの方がチャーシューメンで 1 - 2 - 3

というリズムで打っておられるかと思います。

1 で上げて、2 でトップ、そして 3 で降ろす

と言う打法ですので、 2 の間はずっと止めて

おく事になります。

 

それで 3 秒ほど止まっていながら打っても当

たると言う成功体験を十分に重ねると怖くなく

なります。

怖くなくなったら 1 秒程度にして松山選手式

で打つ打法を一つ引き出しにして下さい。

 

いずれにせよ、このリズムでゆっくりと上げて

止めてから打つ反復運動ですが、最初は素振り

そして球を置いて軽く打つ練習、それから普通

の速度で打つ練習です。

 

どんな動作でも最初は違和感がありぎこちない

ものですので、慣れるまでは同じプロセスで定

着させてから実践です。

 

練習嫌いな方でもせいぜい毎日 60 回、21 日

間この成功体験をしてみてください。