プロは複数のコーチが必要?

コ―チもピンキリ

Question

 

女子プロゴルファーの多くは専属コーチに師事

していますが、特定のコーチに師事した場合、

他のコーチや専門家のアドバイスを聞く機会が

減り伸び悩む結果にならないのでしょうか?

 

コーチを無理に変えなくてもいいと思いますが

いろんな人のアドバイスを聞ける状況のほうが

選手はきっかけを掴める気がします。

 

コーチとの情も大切ですがなかなか成績がふる

わない状況にある選手はアドバイスを複数のコ

ーチから自由に受けれる環境が望ましいような

気がしますがいかがでしょうか?


Answer

 

まず、コ―チによって教える打法が違います。

スクールで毎回先生が違って、反対の事を言わ

れる事はありませんか?

プロの世界でも同じで、真逆の事を言われると

本人は迷ってしまいます。

 

ショットは定着度によってミスの割合が違いま

すので、同じスイングで何回反復したかで成功

率も変わってきます。

したがってコーチショーピングをするとその定

着した筋肉記憶が崩れて当たらなくなります。

 

反面、ショットの引き出し、寄せの引き出し、

メンタル的なケアや基礎練習などはコーチによ

ってレベルも違いますので、指導スキルや相性

そして信頼関係なども重要ですので、どこまで

お互いが真剣に向き合えるかなどは色々な人か

ら習った方が見る目が養われるかと思います。

 

ショットの動作はどっちでも良いと言う場合が

あり、それぞれにほかで調整を行ってナイスシ

ョットにすれば良いのですが、問題は診断力や

修正法、矯正や調整に長けたコーチでないと、

一緒に落ち込んで迷路を彷徨ってしまいます。

 

スイング改造に成功したプロは 1 割りに満たな

いと言われていますが、現在トップで活躍して

いる選手の大改造はコーチが止めるべきです。

 

違う事をやり出したら止めさせたり、また微調

整にして納得させる事です。

そして、どれほどのトッププロが滑落して消え

て行ったかを選手に伝えるべきです。

 

いじってはならないところは改良せず、再現性

を重視し、決してスイングの本体は変えてはな

らないと言うのが歴代スーパースター達の教え

です。

 

マチュアがこれからスイングを組み立てると

言うのでしたら改造するべきで、途中でまた改

造しなくても済むだけの高度な打法を習い、数

年掛けてしっかりと定着させる事が重要です。

 

したがってコーチの意見を聞く事は最初に契約

する前にはとても重要な事で、ご自身のレベル

を上げて、色々なコーチの論理を聞き、納得で

きるかどうかを自分で判断する事です。

そして、色々な技術を知り、その通りにすれば

良くなると思った人を師事する事が大切です。

 

応急処置はこれとこれ、対処療法はこれとこれ

そして諸悪の根源はこれなのでこれを修正する

といった改善の方法のメニューをくれるコーチ

と契約すれば良いと思います。

 

プロの場合はどうしたら前進できるのか、どう

したらシード権を取り戻せるのかなどは、その

レベルの技術を良く知っているコ―チでなけれ

ば教えてもらえません。

 

原理原則を良く理解し、メカニズムで具体的に

どう動かすのかを教えてもらえないと、イメー

ジや感覚だけではトップクラスの技術は習得で

きません。

 

感覚だとかイメージほどあてにならない物はあ

りませんので動作はメカニズムで具体的にどの

筋肉でどういう動作をしてこの形を作るかなど

を物理や運動科学で習う事が大切です。


これは忘れたりズレた時にご自身で修正ができ

る方法ですので、しっかりと頭でも動きを把握

しておきましょう。