基礎、基本動作とは?

平屋用の基礎ではなく 40 階建てのビルの基礎

Question

 

良く、それは基本だとか基礎練習が足りないと

か言う人がいるのですが、その基礎練習って何

を意味しているのでしょうか?

 

Answer


人によって様々で表現の違いはありますが、基

礎にはどんな打法にも共通したものと、その打

法独自の基礎があります。

 

そして前者は共通して軸ブレしない、グリップ

軌道、アドレス、番手ごとのトップの深さ、ス

タンス幅、球の位置、姿勢など、真芯に当てて

真っ直ぐに打つための最低限必要な事で、後者

は肩の縦軌道、三軌道一面化、サイドベンンド

ハンドファースト、弓状インパクト、ムチ動作

など、他の打法とは違う技法なども大きな意味

で含みます。

 

基礎とは建物を建てる時の土台の事で、ゴルフ

も同じようにこの基礎がしっかりとしていない

と途中で崩れます。

 

この基礎を固め、基本動作のフォームを身に着

け、それが安定したらそこで飛ばしの技を乗せ

行きます。

この技は 40 階建てのビルとすると、ほとんど

の方は平屋用の基礎しか作っていないため。途

中で傾いて倒れてしまいます。

 

タイガー打法は高層ビルですので、それなりの

基礎を構築し、頑丈な建物を積み上げれいかな

ければなりません。

 

そして基本動作とは武道で言う型(かた)すな

わちフォームです。

これらは過去の先人達の長年の経験と知恵で培

われて来た最も効率の良い動作で、統計上最も

スコアメイクするのに有利な動作です。

 

ゴルフの歴史は長く、600 年とも言われていま

すのでその間に試行錯誤を繰り返し、歴代のト

ップスター達が探し当てた技術の蓄積があり、

突き詰めていくと再現性が高まる方法、持続性

を維持できる方法、そして精度が自然に上がり

ミスが極力減る方法などのノウハウが後世の一

部の人にに伝えられて来たのです。


この英知を独自でこれから一代で模索して探し

当てようとする輩が実に多い事に驚きです。

剣道をする人が最初から道場に通わず、独自の

練習だけで大会に出るような物で、とても対抗

できるようなレベルではありません。

 

この基礎や基本動作を習っていない人はどうや

って人に教えて良いかは手探りです。

基礎練習をしっかりとやらされた人、修正を繰

り返しされられた人は診断法や修正法も一緒に

習う事が出来て、球筋を診るだけで自分で修正

ができるようになります。

 

すぐにでもスコアを良くしたいと飛ばない打法

で小さくまとめると、途中で限界が来て改造を

強いられます。

これでせっかく何年も掛けて定着させた動作を

捨てて、新しい動作をまた定着させて行かなけ

ればならず、その度に遠回りするのです。

 

ゴルフは最初は 100 切りだとかを目指しておら

れる方が多いのですが、一度達成すると今度は

90 切り、それができると次は 80 切りと欲望は

果てしなく続くのです。

 

それは平屋用の基礎の上にビルを建てると言う

意味で、いつかは倒れてしまいます。

そしてその基礎は土の下に隠れて見えない部分

ですので、その重要性が良く分からない人が多

いのも事実です。

 

基礎がしっかりと出来ていない人は砂上の楼閣

で、いつかは倒れます。

壁にぶつかった時には基本に戻れ、伸び悩んだ

時、迷路に入った時、空回りしだした時なども

基礎練習です。

逆に言えば基礎が出来ている人は壁もスランプ

も空回りもないと言う事です。


この基礎から入った人はオヤジフェイドなど出

た事がなく、迷ったり悩んだりする事も一切な

く、今どうすれば上手くなるかを知りながら納

得して練習を楽しむ事ができています。

 

目先の事しか考えずに応急処置や対処療法で帳

尻合わせでスコアは一時期良くなっても、根本

の基礎がしっかりしていない人は生涯苦しいゴ

ルフをする事になるでしょう。