Question
技術、技、スキル、テクニックなど、ゴルフに
はどんな物があるのでしょうか?
Answer
色々な言葉の意味やニュアンスがあると思いま
すが、人それぞれにまた違った解釈もあるかと
思います。
誤解がないように私の独断と偏見で整理してみ
たいと思います。
ゴルフに必要なものとしてスイング理論があり
ますが、これは実技とは別なので省きます。
まず、技術の目的はいかにスコアを良くするか
で、そのためには出来る限り多くバーディーを
取ってボギーを出さないかです。
実戦においてまず技術と言われる部分と、その
技術を使って結果を出す能力があります。
その場合、技としては飛ばすための飛球術とベ
タピン率を上げる技法が最重要で、あとは寄せ
ワンやパティング、ゴルフ I Q や戦略法などが
あり、精度を上げる能力やズレの調整を行うた
めの診断法や修正法なども重要な技術と言える
かも知れません。
それに対して、その技法で実際に思った打球が
何度も再現できるようになるの能力が必要で、
ゴルフはその両方が必要なのです。
ゴルフで最も大切なのは、「アマチュアはいか
に定着させるかで、プロは何を定着させるか」
だと言われるように、レベルが高くなるに従っ
て高度なレベルでの再現性が必要となります。
最初は技術ではなく基礎と基本動作で、どんな
打法でもとにかく定着さえさせればスコアは良
くなってプロになった人もいます。
ところが、プロの資格は取ったとしても飛距離
が足りない、引き出しが少ないなどで試合に出
られないプロが日本だけでも 2000 人はいると
か言われています。
プロ級になると飛距離がないとバーディーが苦
しくなり、いかにアイアンの精度が良くてもバ
ーディーの数で負けてしまいます。
飛距離が出ない人はロングパット勝負となり、
ベタピンで簡単にバーディーを取って行く人に
は敵いません。
飛ばしの技だけでも 20 種類ほどあり、そのな
かで 15 種類はタイガー打法に組み込まれてい
ますのでいくつ組み込むか、それをどのくらい
ずつ入れるのかなどのアレンジも必要になって
きます。
そしてさらに重要なのは打法の引き出しです。
タイガーウッズは 58 度で 60 - 90 Y を 4 種類
の打法と 9 種類の球種で 1 Y 刻みで出す技能
を持っています。
この技術はライバル達には教えませんし、メジ
ャーを何度も優勝できる人はすでにそれに近い
ものを持っていまが、ほとんどの人はその内容
すら知りません。
メジャータイトリストと普通の試合でしか勝て
ない選手の間にはその技術や引き出しの差があ
り、毎年普通の試合で優勝する選手と生涯に一
度だけで終わってしまう選手の間にも差があり
また、一度も優勝できない選手、上位に行けな
い選手、シードがない選手、試合にすら出られ
ない選手、プロの資格が取れないゴルファー、
スクラッチ、シングルとそれぞれに持っている
技能や知識で大きな差がつくのです。
アマチュアの世界は再現性だけで優劣が決まり
ますが、プロの世界はいかに高度なレベルでの
再現性を高めるかで順位が決まり、単に練習さ
えしていれば上に行けると勘違いされている方
が大勢いますが、ゴルフは職人芸ですので、い
かに高度な技術を熟知するかで雲泥の差が出る
のです。
タイガー打法の第一人者はマキロイですので、
彼と同じ飛距離が出て同じスコアで廻れるまで
はまだまだ知らない技術やノウハウがいくらで
もあると言う事になるのでしょう。