Question
女の子です。
ゴルフでのプロを目指しています。
海外に行っての経験を積まなければ「プロ」に
はなれないですか?
Answer
同じツアープロでも雲泥の差があります。
プロになると言う意味がどのレベルのプロにな
るのかによってどこまで内容を極めるかが違っ
てきます。
ツアープロの資格だけ取ってコーチ業で食べて
行くレベルなのか、試合に出られるだけのレベ
ルになるのか、またシード選手になりたいのか
予選を通過できるレベルになるのが、上位を維
持できるレベルになりたいのか、優勝を狙える
選手になるのか、あるいはアメリカツアーでシ
ードを取るのか、またそこで予選通過したり、
上位に行けるレベルになるのか、また優勝でき
るレベルになるのか、そして欧米のメジャーに
優勝できるレベルになるのか、グランドスラマ
ーのレベルなのか、それぞれに技能レベルが違
います。
そして、目標が高いほど技術の習得に時間が掛
かります。
また、そのレベルを維持する事も大変で、再現
性だけ高めてスコアが良くなって世界ランキン
グ一位になっても、スイングを崩して 5 年間も
苦しんでとうとうゴルフ自体を辞めてしまった
選手もいます。
また、スイングを崩して修正できず、試合会場
に入る時に吐いていたと言う選手もいれば、マ
スターズで 4 位にまでなってもスイングを崩し
て 19 年間も試合から離れ、シニアになってや
っと復帰した選手もいます。
日本が欧米選手に勝てないのは飛距離とショッ
トや寄せの引き出しの少なさです。
どちらも技術ですので欧米の教科書で訓練すれ
ば世界でも通用するのですが、日本には確かに
その教科書が上陸していません。
ゴルフは確かに再現性ですが、シングルからは
ベタピン率です。
当然飛距離が必要で、しかもワンパット圏内に
止めるだけの技能が必要です。
アイアンショットは真芯を外さない、真っ直ぐ
に打てる、思った縦距離を出す精度と安定、そ
して持続性です。
飛距離が出る打法ほと難易度が高く、プロにな
る前に飛距離の出せる打法を固めておくのが定
石で、プロになってから飛距離が足りないと改
造するのでは遅すぎるのです。
タイガーは 58 °のウェッジで 60 - 90Y を 1Y 刻
みで止める技術と能力を持っています。
しかも、どんな硬さのグリーンでもスピン量を
コントロールして落ちた所で止めるのです。
また、上中下段のドロー、ストレート、フェイ
ドで 9 種類の球種が自由に打ち分けられるとい
うレベルなのです。
そして、グリーン周りの寄せの引き出しは最低
10 種類ほどの違った打法が必要で、数種類の番
手での寄せワンが必要です。
日本でプロになるのでしたら実績のあるところ
で頑張れば良いのですが、欧米を主戦場にした
り、日本でもトップを維持できるレベルにする
ならば飛距離を伸ばし、ショットや寄せの引き
出しを増やす必要があります。
かと言ってアメリカに行ってもその全てが習え
るとは限りません。
目指すレベルの内容を教えてくれるコーチをま
ず探す事ですが、どんな技術を教えてもらえる
のかを先に調べる必要があります。
飛ばしの技は現在 15 種類使われていますが、
どこまでそれを教えてもらえるか、また、番手
間の飛距離を出す引き出しは 3~5 種類の打法を
使い分け、高さや曲げ球で調整する方法で、ゆ
っくり振ったり力を抜いて調整するような打ち
方では安定しません。
この内容を教えてくれるコーチに巡り合えるか
どうかで運命が変わってしまいますので、真剣
に取り組む必要があるかと思います。
無暗に渡米してもそのようなコーチに遭える保
証はありませんので、しっかりと下調べをし
てから決断しましょう。
日本にいる間に出来る限りの事をやっておく必
要がありますので、真剣にトップを目指すので
したらご相談に乗ります。