どの番手も同じ振り方?

飛距離が必要なショットほど動かす部位を増やす

Question

 

松山英樹のアイアンのスイングです。

これを見るとほとんど、ドライバーと同じに見え

ます。

基本、よく聞く話しですが、ドライバーもアイア

ンやウッドも同じようにスイングすべきなのでし

ょうか。

https://news.golfdigest.co.jp/players/swing/6607/2018/4/1/1/

 

Answer

 

確かにドライバーと同じスイングに見えますね。

ワンスイング方式と言う昔からの原理で同じ感覚

で打つのは良いのですが、同じ打法と言う意味で

はありません。

 

ただ、張りや力加減は動画では見えませんので全

く同じかどうかは見ても良く分かりません。

同じ感覚で、同じ所要時間で同じリズムとテンポ

で打つと言う簡素化はスコアメイクにはとても重

要ですが、基本的にドライバーは 3 種類の打法で

欧米選手のメジャー級は打っています。

 

フルショットは8割程度の力で、マックスショト

は 10 割の力で、そしてスリークオーターショッ

トはパワーを入れるヶ所を減らして違う打法で打

っています。

 

ところがアイアンのフルショットはドライバーの

スリークオーターショットと同じ振り方で、さら

にメジャーに勝てるプロと言われている選手は 8

番以下は全部で 5 種類ほどの引き出しを持ってい

ます。

 

実際に世界のトップ選手達はドライバーは飛距離

を出す道具、そしてアイアンは方向と縦距離を出

す道具として考えて使いこなしています。

 

これだけの違う打法でも見てほとんど見分けがつ

かないほど近いのと、同じリズムやテンポで同じ

軌道で打っているために、違うのは打法と飛距離

だけで力や速度で番手間を出すような事はせず、

高さやスピン量、曲げ具合などはセットアップや

球の位置を変えるだけです。

 

アイアンはドラーバーのフルショットで打つと引

っ掛けたりして不安定になりますので、ワンスイ

ングと言っても打法の違うスリークオーター打法

で打ちます。

 

松山選手の打法は現在の欧米打法ではありません

ので、何種類引き出しがあるか見て取れません。

ピッチショットとフルショットの間にいくつのコ

トロールショットの引き出しがあるかはテレビ

の放送だけでは何とも言えませんが、番手間は単

に速度を落とすと言う感覚だけで調整しているの

かも知れません。

 

最初は全て同じ打法で打ってもシングルくらいま

では成れますがスクラッチやプラスハンディーの

段階ではショットの引き出しが多少でもないとス

コアメイクが苦しくなります。

レベルに応じて引き出しの数を増やしましょう。