練習のための練習ばかり

勝手に振って小さくまとめない事


Question

 

20 年ぶりにゴルフを再開し練習場に通ってます。
入社して仕事がらゴルフをせざるを得ず、没頭し 4 年で片手

シングルになりました。

結婚を期に離れ、子供が手を離れ自由な時間もできゴルフを

再開しました。

 

練習場に行く機会が増え、周りが気になり見ているのですが、

なぜ大多数の人達はフルショット・ナイスショットの練習ば

かりするのですか…

 

練習のための練習ばかりしているような…
なぜ基礎練習・ドリルをしないのですかね?

上手くならない人って練習が上手くないですよね?


Answer

 

仰る通り、何をどう練習するかで上達度が変わります。
質問者さんは恐らく練習内容が有意義だったのだと思います。

 

ところが、ほとんどの方は芯に当たって爽快感がある事でゴ

ルフにハマっており、その爽快感のために練習場に通い、そ

して、次に飛距離を出そうと必死で試行錯誤しています。

 

レッスンに来られる方でも初めてクラブを握るような初心者

の方々はほとんどがこのタイプで、基礎練習やドリルなどは

ほとんどやりません。

 

人それぞれですが、ほとんどの方はまず嫌と言うほど打って
失敗し、どうしたらミスが出ないように打てるのかを考え始

めます。

それまではとにかく打ちたくて打ちたくて仕方がなく、素振

りをすると損すると思っているのかドリルを嫌がります。

 

私はしばらく自由にしてもらって、その人が何かを覚り、空

振りしないようにするにはどうするのか、ダフらないために

はどうするのか、チョロやシャンクが出ないようにするには

と考え始めるのを待ちます。

 

その間にラウンドに行って悔しい思いをしたり、友人達から
笑われたりして、そこで悔しいと思う人は真剣に練習を始め
るのです。

その時に初めて基礎練習をしなければダメだと言う事が分か

りやっとスタートラインに着けるのです。

 

質問者さんはゴルフではないほかの事で、そのプロセスを経

験されているのか、あるいは上司から指示された通りにした

のか分かりませんが、無駄な時間をかなり飛ばして上達され

た方だと思います。

 

スポーツや楽器や武道など、一度そのプロセスを体験された

方は最初から基礎練習に励み、空回りや遠回りをせずに上達

して行きます。

 

指導者の立場からは介護と同じように、口に食べ物を持って
行き、飲み込むのを待ってから次という風にその人のペース
に合わせるようにしています。

それは求めない限り与えても吸収しないからです。

 

このままではダメだ、と言う覚りを得るまでは遠回りをする

のですが、私はそれが決して無駄だとは思っていません。
覚るために必要な経験だったのだと思うからです。