道具の進化ってそんなに凄いの?

ボールは進化、クラブは変化

Question

 

この 50 年間、ゴルフクラブは易しく進化してきたのにゴルフ
のスコアーは進化しないのはなんでなのでしょうか?

今のクラブなら、すぐに100を切れてもおかしくないと思うの

ですが…。
そんなたわいもない話で盛り上がりました。


Answer

 

道具が進化したと宣伝していますが、実は変化しただけで進化
と言えるかが問題です。

確かにボールは四角いディンプルの時代の球を 300 Y 飛ばす選

手が打っても 200 Y しか飛びません。

 

反発係数が悪かった時代から見ればこれが進化だと言われても
仕方がないのですが、ゴム巻きボールから現在のボールの違い
は 7 %程度ですので、今 300 Y を出す人は 280 Y 程度になるか

と思います。

現在は反発係数が規定で決められていますので、これ以上飛ぶ
球もクラブも作れません。
技術的には出来るのですが違法になってしまいます。

 

また、現在のクラブでもパーシモンで打っても飛距離はほとん

ど変わりません。

 

メーカーは毎年同じ人に買ってもらうために色々と都合の良い

論理で進化したような錯覚をさせて販売を促進しています。

ショップではフィティング(調整)と称して必ず新しいクラブ

を売ろうとします。

 

番手ずらしをしたり、ヘッドを 20 cc ずつ 240 cc から 460 cc

まで少しずつ大きくして来て、すでに上限に来ています。

 

またシャフトも 42 インチから 4 分の 1 インチずつ伸ばして、

今では 45 インチが標準だと言っています。
プロ選手は男子で  44.5 インチが平均なのにアマチュアの方が

長いのはおかしくないでしょうか?

 

本当に進化したのでしたら、仰る通りに 100 切りができない

人が 7 割とか、50 年前と何ら変わっていません。

私はフリーですのでハッキリ言っても炎上はしますがメーカー

から怒られる事がありませんので率直に申し上げていますが、

ゴルフは 99 % 腕です。

 

とんでもなくおかしな道具を使えばダメになるでしょうが、普

通に打っている道具でしたら、まず腕を磨く事でほとんど解決

します。

 

道具に依存するのではなく、特に計測器などの独り歩きには騙

され易いので、技術や引き出しを増やし、再現性を高める事が

大切だと思います。