フィッティングで買わされる

フィティングとは本来調整を意味する

Question

50代女性で、ゴルフ歴3年です。

プロについてレッスン受けていますが、レッスン中にド

ライバーが私にはオーバースペックなので、もっと優し

い物に替えたほうが良いとアドバイスを受けました。

 

そうは言われても何を買っていいのか分からないので、

売店で有料のフィッティングを受けました。

メーカーに拘らず、私に合うものを教えてほしいと要望

しました。

 

その結果勧められたのが今使っているのとスペック的に

はあまり変わらないモデルで、最新のドライバーでした。

重量は 14g も重くなるし、シャフトの硬さも同じで、飛

距離も大差ありませんでした。

 

新しいドライバーを売りたいだけと言う印象を受けて終

わりました。
過剰な期待だったのでしょうか。

 

Answer

練習場とプロショップが一緒になっているところではレ

ッスンプロの生徒が買い物をするとプロにマージンが入

って来るところがあります。

 

まず、オーバースペック論自体が怪しいものです。
主婦が 5 万円の包丁で調理するのはオーバースペックだ

から 2000 円の包丁にしなさいと言われるような物です。

 

スコアは 99 % 腕で道具は 1 % に過ぎません。
教える側が道具を替えさせるのはヘッド速度が速いのに

柔らか過ぎるシャフトの時だけです。
それ以外はライ角やロフト角の調整やシャフトを短くす

るなどの調整で、それが本来のフィティングです。

 

それをフィティングと称して道具を売りつけるのがショ

ップで、新しいセットを買わせるだけで、本来のフィテ

ィングはまた別料金です。

 

確かに毎年売らないと販売側は生存して行けませんので
コレクターや道具オタクに売りつけて経済を回してもら

えば良いのですが、腕を磨こうとする生徒さんに不要な
道具を買い替えさせるのはどうかと思います。

 

このような話は良く聞きます。
いかに理不尽な事が平気で行われているか呆れて物が言

えません。

試打会とか、無料診断とか、とにかく集客で大変なのが
販売側で、道具でスコアが良くなる事はありません。

 

プロ達もスポンサーがついている人達はメカ―の方針に
従わなければなりませんので、道具が進化したとか、道

具の素晴らしさを力説する人達は要注意です。