タメられないので飛距離がない

シャフトが後ろに倒れているので左腕とシャフトの角度が鋭角


Question


クラブ振り下ろし時のタメについて。

私は youtube など見ていくらタメを作ろうとしてもダメでア

ーリーリリースになってしまいます。

 

そこで気付いたのですがタメとはヘッドスピードが大きく影

響していてヘッドスピードが早い人はタメを作ろうなどと努

力しなくても自然にタメができるのではないでしょうか。

 

私のようにヘッドスピードの遅い者はいくら努力をしてもダ

メなような気がします。

ちなみに私のドライバーの飛距離は150ヤードです(ゴルフ

歴20年)。どう思いますか。

 

Answer

 

まず、タメの意味から統一しましょう。

高橋塾ではタメとは筋肉にエネルギーがタメられる事を言い

その筋肉の張りの反発によってヘッドスピードが上がる事で

全身のどこの筋肉に対してでも使います。

 

一般的にはダウンスイング時のコック、アンコックを言うよ

うですが、こんな小さな筋肉ではなく、体全体の大きな筋肉

にエネルギーを貯めた方がパワーが出ます。

 

さて、コックのリリースが早いのでヘッドスピードが上がら

ないと言う事ですが、これはスイングスピード(手の速度)

が遅くてもリリースを遅らせる事ができます。

 

もともとこのコックからのアンコックは手首の力を抜いてお

いてダウンスイングで勝手にコックが深くなってビジネスゾ

ーンでリリースが開始されますが、タイミングが合えばゆっ

くりでもコックは深まってリリースが遅くなります。

 

この解放位置が遅いほどレイトヒティングと言って飛距離が

出るのですが、手首に力を入れておくとヘッドが先に落ちて

きてリリースが早くなって飛びません。

 

このアンコックを遅くする手法はまず、「レイトコック」が

あり、「ダウンコック」や「グリップエンドの刺し」などで

軌道から外れずにヘッドを走らせる事ができます。

 

「シャロー」や「平行落とし」のように軌道を意図的に外し

てローテーションのリリースを遅らせるレイトヒティングは

ダウンスイングでクラブを「後ろ倒し」するために左腕とシ

ャフトの角度が極端に鋭角に見えます(写真)

 

レイトコックとはコックをせずにトップの位置まで手を上げ

て止めて、勢いでヘッドだけ頂点に到達し、そこで初めてコ

ックする事をいいます。

 

ここでトップではヘッドが一番奥でぶつかって跳ね返ってき

ますので、その反動を利用してダウンスイングすると切り返

しのタイミングを早めたり、スイング速度を上げても振り遅

れがなくなります。

 

また、コックはあまりせずにトップから下し始め、途中でコ

ックを深めるとリリースが遅れてヘッドが走ります。

これも手首の力を抜いておく事で勝手に行われます。

 

また、グリップエンドを球に向けて刺し、手首を緩めておく

とヘッドが引き寄せられ、体に近づいて来てコックが深まり

その反動でヘッドが走ります。

 

いずれにせよ、両手首の力を抜く訓練が必要で、しかも親指

小指側を緩めるだけで、甲側平側は力を入れたままです。

これは左手ですが、右手はオカモチの手首のまま刺す時にそ

のままの形で内旋させる動きで左手首のコックが深まり、リ

リースが遅れます。

 

ドライバーが 150 Y とは女性の方でしょうか?

でしたら 200 Y にするのはさほど難しくはありません。

男性でしたら、スイングが固まっていると思いますので、今

の打法に飛ばしの技をいくつか追加すれば、若い方でしたら

あと 100 Y は伸ばせる計算です。

 

ご相談は無料で受け付けますので診断用に動画を送っていた

だければ非公開で具体的な対策を書いてお送りします。