Question
ドライバーが苦手で色々動画を観て参考にしてますが、ドライバ
ーってそんなに早く振らなくても飛ぶ選手多いですよね?
特にタイガーウッズ選手の全盛期の動画をよく見るのですがあん
なにゆっくりスイングして何故あんなに飛距離が出るんでしょう
か?
Answer
どの動画を見てゆっくりと言われるのか分かりませんが、タイガ
ーウッズも大きく分けてフルショットは8割、マックスのフルス
イング、そしてコントロールショット類など、それぞれの違う引
き出しで速度が違い、また全盛期と今でも速度が違います。
タイガーウッズがマックスで振ると、全盛期はキャリーで 320 Y
は飛んでいました。
その時は超高速スイングと分類されましたが、今ではジョンラー
ムなどもっと速いスイングをしている人がいるので、高速打法と
分類しています。
確かに復帰後のタイガーのスイングはかなりゆったりとなりまし
たが、それでも 300 Y は飛ばしてマスターズで優勝しています。
タイガーに限らず、ゆったりと振っても飛距離がでるプロは大勢
います。
なぜゆったりに見えるかは、ヘッドが走っているからが理由の一
つにあります。
ヘッドが走るとは手のスイング速度とヘッドのスピードとの関係
によって作られます。
ヘッドは手の周りを回り、手は体の周りを回ります。
ほとんどのアマチュアの方は手の速度で飛ばそうとして、スイン
グ速度だけ上げようとします。
これがマンブリ感であり、速く振っているように見えて飛ばない
ケースです。
プロは手の速度はあまり上げずにヘッドスピードを上げる事で飛
ばしています。
この技術はレイトヒティングと言うタイミングをずらす方法で、
ヘッドの回転の開始ポイントを遅くして打つと言う、リリースを
遅くするタイミングです。
リリースとはタメの解放です。
このタメには2種類の違った方法があります。
まず、コックアンコックです。
コックを解かずに最後の最後までアンコックせずに打つ事で、ヘ
ッドが走ります。
次にローテーションのリリースです。
左腕の骨を軸に回転させる事をリストローテーションなどといい、
これは「後ろ倒し」と「前倒し」の動作で作ります。
これらのレイトヒティングの技術を十分に活用した動作を組み込
む事によってヘッドが走って飛距離が出ます。
ヘッドスピードを上げるのとスイングスピードを上げるのとは違い
ますので、それぞれのメカニズムを理解すると良いでしょう。