石川遼選手の低迷

 

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      彼はどこへ向かっているのでしょうか?!

Question

石川遼選手は帰国してから一時期トップに浮上していたの

ですが、また最近は低迷しているようです。
ライバルだった松山選手が活躍しているのに、これだけ遅

れを取っているのは、どう言う事なのでしょうか?

 

Answer

低迷だとかスランプだとか色々な事を言われているようで

すが、彼自身は我が道を行くで完璧を追究しているのだと

思います。

 

彼はアメリカを主戦場として戦っている間に、日本では学

べない色々な引き出しを増やして来ました。

 

不幸にもその引き出しを増やしたがためにスコアを落とし
シード権を失い、下部ツアーの出場権も失い、そして帰国
して、今ではスポット参戦になっています。

 

これをどう見るかです。
アメリカに行った事がない日本人プロの方が数十倍も多く、

日本のシードすら取れず、あるいは試合に出る事すらでき

ない数千人のプロ達がいる中で、スポンサーやシードを維

持できている事だけで素晴らしいとするか、ランキングが

落ちたので批判するのか、人それぞれだと思います。

 

彼は完璧を求めて向上心を燃やし、常に前を向いて努力し

ています。
それが証拠に毎年2回は打法改造をしていて、良いと思っ

た動作などはすぐに取り入れて改善しようと汗を流してい

ます。

 

このように色々な動作や技術、引き出しができた人はコー

チとして最高です。


色々な動作のメリットデメリットを体験してそれを伝える

事によってジュニア達がこれから世界に出て行く上におい

て必要なノウハウを教える事ができるのです。

 

ところが反面、これでは再現性が半年分しかなく、世界で
闘うには10年分ほどの再現性が必要なので、選手として

は逆にそれが仇になっています。

 

彼は将来、日本に必要ななくてはならないコーチになる事

で彼の本領を発揮する事になるのではないでしょうか?


現在の考え方や行動はまさにそこに向かっているからです。

ジャンボさんも青木さんも、丸ちゃんも松山選手にも経験

できなかったコーチ業に必要な体験を現在積んでいますの

で、このノウハウを将来必ず役に立てて欲しいと思ってい

ます。

 

彼はアメリカで戦うには何が必要かを良く知っています。
そして、何がダメなのか、どうすると良くなるのかなどを

良く知り尽くしており、逆に打法を頑なに変えない松山選

手にはない能力を持っているのです。

 

人にはそれぞれの役目があります。
松山選手は選手としての成績を残し、後輩達に元気を与え
る役目であり、石川遼選手はその人達に技術やノウハウを
伝えて行くと言う役目があると考えてみては如何なもので

しょうか?