プロはなぜ真芯に当てられる?

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ゴルフは精度、再現性、そして持続性


Question

ゴルファーのプロとかセミプロって、なんであんなに何時

でもクラブのリーディングエッジ(アイアン、ウェッジ)

がボールの赤道や下に、ピタットきれいにあたるのでしょ

うか?

 

ゴルフキャリア 40 年で HC 6 なんですが未だに疑問です。
フルショットも勿論ですがハーフショットでもそうです。

左脇を締めて、体の回転でスィングするとか一般的な技術

論ではなく、目からうろこのアドバイスをどなたか教えて

ください。

 

因みにレッスン動画はめちゃくちゃ見ていますが、私の疑

問を解決するようなものには出会ったことがありません。

 

Answer

この辺りの違いは精度にあります。
両手シングルと片手シングルの違いという言い方もできま

すが、打法によって精度が上がらない、あるいは再現性が

上がらないと言う場合もあります。

 

ほとんどの方がこの壁を乗り越えるために、ゴルフの内容

を改善します。

いわゆるパーゴルフからバーディーゴルフにです。

 

まず、ミート率がが上がらないのは軸ブレや緩みがほとん

どです。
これによって方向性や縦距離にバラつきが出て、オンして

もバーディーが取れないのです。

 

これは打法によるもので、どの筋肉を使ってテイクバック

するかや、どこをどう使って切り返すのかなど、メカニ

ム的に合理的でない振り方、効率の悪い振り方をしている

と軸ブレや緩みが出て精度が落ちます。

 

また、ズレの調整をどこに戻すかなどの基準がなく、常に
帳尻合わせで打っている方も、おなじように再現性が上が

らずに何十年やっていてもそれ以上行かないのです。

 

精度を上げる練習はどんな事をされているのでしょうか?
バーディーゴルフはmm単位で調整されますので、アバウ

トにただ上げて降ろしてという初心者のような振り方をし

ていてはそれまでです。

 

ただ、言えるのは、今のゴルフが一番楽しい時期で、この

先は茨の道、岩場の本格的な登山となります。
それなりの覚悟がないと途中で滑落し、ゴルフ自体を辞め

る事になるかも知れません。

 

世界一のランキングにまで行ったプロでも、その滑落によ

って辞めてしまった選手もいますので、決して甘くみては

なりません。

 

40年もされていると、恐らく今の動きが癖となっており、

いまさら改造するのはほとんど無理かも知れません。

技術論ではなく、目から鱗的なアドバイスをとありますが、

未だに特効薬を探しておられるのでしょうか?

 

最初の数年でゴルフの難しさを覚り、精密機械になるよう

な訓練をされていれば、このような空回りはなかったと思

います。

 

秘訣だとかコツだとか、まだ楽して上手くなれると勘違い

されている事自体が成長をストップさせていますので質問

者さんにとって最高のアドバスは意識改革です。

パーゴルフを卒業して、そろそろバーディーゴルフの内容

に頭を切り替える必要があると言う事です。

 

これを聞いて、素直に覚れる方ならまだ伸びしろはありま

すが、反発される方でしたら諦めて下さい。

マトリックスのような15秒でヘリコプターの操縦方法を

ダウンロードして飛べるようになる時代までは地道な事を

コツコツト・・です。

 

 

ダフリが怖くてトップする

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まずは軸の固定と張りを作る

Question

フェアウェイでもターフを削ってダフるんじゃないかと、

深くショット出来ず、せっかくのチャンスボールをトップ

してしまいます。

何か対策や心構え教えて下さい。


Answer

ダフリトップは縦の動きと横の動きのバランスです。
肩が落ちるのは縦、起き上がるのも縦で、まずは軸の安定

から精度を上げる必要があります。

 

良く、ダフった次のショットはトップと言う人がいるので

すが、肩を上げたり、前傾を上げて調整している人です。

これは基本が違い、縦横のバランスは軌道やフォームで決

めます。

 

また、最下点が進行方向に移動していないとダフリ、移動
するとダウンブローで打てるのならスイングプレインを目

標方向に移動させるフォームを身に付ける必要があります。

 

ヘッドから落としたり、ハンドレイトになっていたり、手

首が硬かったり、シャフトが立ったりするとダフりますの

で、常に同じ軌道角度でプレイン上を往復させる練習が必

要です。

 

打つ時は球の左(目標方向)5cmほどに落とすようにハ

ンドファーストにして左手首は山にして打ちます。

また手首を柔らかくしてワグリングで打つとヘッドの円が
左(目標方向)に移動します。

 

練習場で打つ時にはアイアンでもティーを5mmくらいに

してティーアップすると最下点を左に移動した軌道を作る

練習ができます。


スイングはより精度を上げるために軸のブレを出来る限り

軽減します。

上下、左右、前後に軸が動くとバラつきが起きて再現性が

下がります。

 

テイクバックで起き上がる、インパクトで伸び上がるなど、

フォーム自体に問題がある方が多く、正しい筋肉で動かす

基本動作を習得する必要があるかと思います。

 

また、緊張してスイング速度が速くなると縦横バランスが

崩れ、横が強い時にいはトップし、縦が強い時にはダフる

事がありますのでリズムとテンポも一定にします。

 

そして、プロでも難しいのがアライメントです。

肩だけ目標の右を向いているとトップし、逆に左を向いて

いるとダフる事があります。

アドレスでは肩、腰、膝、足と全てが同じ方向を向いてい

る事が大切です。

 

腰を回すと肩も回ってしまう

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肩と腰の捻転差で筋肉にパワーをタメる

Question

ダウンスイングで腰を回すと上半身も一緒に回ってしま

います。
インパクト時に上半身は正面、腰は45度位開いた状態に

したいのですが、腰を回すとつられて上半身も回ってし

まいます。
全く捻転差がないです。

 

メンタル的な問題で何かイメージを変えると出来そうな

気がするのですが、よいイメージや考え方、動かし方な

どありますか?


Answer

切り替えし直後は腰始動で、肩は後から回ってきて捻転

差ができます。

腰で肩を引っ張って来る事で手打ちでは出ないパワーが
出るのです。

 

この時間差は本来はどう動くかの動作を習得するのです

が、これをイメージでできるようになるには、まずその

動作を覚えてからでないと難しいかも知れません。

 

この時間差を作るには切り返しでヒップスライドするの

と同時に上げ置きをすると左肩が止まり、さらに後ろ打

ちをする事ですぐに左の肩が開かない事で捻転差が自然

にできます。

 

左の肩が止まることでアウトインも修正されてドロー球

になり、レイトヒティング度も上がって飛距離が出ます。

 

イメージやコツなどと言う簡単な動作ではありませんの

で、詳細を勉強して、いつどこにどの方向に力を入れる

かと言う具体的な動作を習得すると良いでしょう。

 

一度でも出来れば、その感覚をイメトレで定着させ、そ

のイメージを思い出すたけで再現できるようになるかと

思いますので、最初は具体的な動作を詳しく知る事が大

切かと思います。

 

両腕の三角形を潰さない?

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パワーを取るか正確性を取るか


Question

両腕と胸でできた三角形を崩さないと打てませんよね?
「両腕と胸でできた三角形を崩」すなっていうアドバイス

あるじゃないですか。


インパクトで肩のラインは飛球線に対して平行にとか。

でもこういうアドバイスってまぁそういうふうに意識する
程度ならいいですが、実際にこういうアドバイス通りに動

いてしまったら強いたま、打てませんよね。

 

Answer

右腕と胸の内角をできるだけ変えない事が三角形を潰さな

いと言う意味だと思います。

これによって安定し易く精度が上がって再現性が高まると

言う指導の事だと思いますが、これは価値観の問題だと思

います。

 

右肘を外に開いて胸に左腕が付くほど潰して手を後ろに持

っていくとパワーは出ますがその分ブレ易いと言う事で、

飛距離を取るか、精度を取るかの選択になります。

 

そして、インパクトで肩がスクエアになるように打つのは、

意味があります。

 

人間は薪割りや杭打ちのように縦の力が横の 10 倍強く、ク

ラブもできるだけ縦に振りたいので、できるだけ飛球線上

後方を向いたまま引き落とす事で、前半は縦が使え、後半

は体の回転で打つ事でよりパワーが産まれます。

 

これがその昔から言われているバンプ、ダンプ、ターンと

言う動作の原則で、ターンは一番最後でレイトヒティング
度を上げ、前半に縦のパワーを使う事が奨励されています。

 

この振り方をすると肩が開かずにスクエアインパクトにな
る事でヘッドスピードが上がり、しかも捉まりの良いコン

タクトができる事がその理由です。


これによって飛距離も方向も良くなる事で、肩の先回りは
修正の対象になりますが、これもどこまで効率を上げるか

という価値観によります。

スイングは全て自由で、どんな振り方をしても人の勝手だ

と言う事です。

肩が先回りしても打てますし、それで打っているプロも日

本にはいます。


ただ、効率が悪いまま打っていると飛距離に限界があり、

どうしても改造したくなって崩して消えて行く選手が後を

絶たない事も事実です。

 

スイングは必ずズレます。

勝手なご自身の打法を頑なにやろうとしても、必ずズレま

すので、その時にどこに戻せば良いのか分からないのです。

基本通りに振っている人はどこがどれだけズレたかを自分

で修正する事ができますので、持続性が上がり滑落を未然

に防ぐ事が出来るのです。

 

基礎の大切さは行き詰まって初めて分かるものですので、

悩み苦しむと言う遠回りをしてしまいますが、人によって

はその時間が必要なのかも知れませんね。

 

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肩の先回りは効率が上がらない



上手く当たる気がしません

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成功体験が自信を作る

Question

ゴルフ始めて2年目なんですが、練習も 100 切りも達成し、

順調なんですが、アドレスで立った時に、ミスショットや

擦り球などネガティブなイメージしか湧きません。

払拭するにはどうしたら良いですか?


Answer

ゴルフは最初は技能ですが、後にメンタルにきます。
アドレスした時に当たる気がしないと言う現象は主に失敗

経験が多い人ほどあるようです。

 

いい加減な打ち方で当たる方法を探して模索する人は成功

体験より失敗経験の方が多いので、トラウマ的な失敗妄想

が起きてしまいます。

 

これを払拭するには成功体験を失敗経験以上にする事です。

偶然当たるのを待って、当たったらその動きで振ると言う、

試行錯誤型の我流の方はこのような状況に陥り易いのが現

状です

 

ゴルフは経験と感覚で覚えるものだと言う人がいるのです

が、それで成功する人はごく少数で、挫折して辞めた人が

多く、後輩達は辞めた人には会いませんので、その少数の

人の成功談が最良の方法だと勘違いします。

 

ところが、偶然当たる方法を探し当て運良く定着させるに

は、本当に恵まれた人で、失敗体験以上に成功体験をする

だけの練習量があった人だけですので、ゴルフを甘く見て

はなりません。

 

初期の段階から基礎や基本動作を習い、失敗をしない練習

で良いイメージを積み上げていかないと、このように当た

る気がしなかったり、最悪はイプスになるのです。

 

やたらと球を打ちたがる人がいるのですが、まだ体の動き

にバラつきがあり、ヘッドの落ちる位置が 2cm もズレてい

る間は球を打っても失敗するのは当たり前です。

素振りやイメトレでしっかりと基本動作をある程度安定さ

せてから球打ちをしないと失敗経験が増えてしまいます。

 

いかに成功体験を積んで自信を付けるかが勝負ですので、

教科書通りに最初から当たる「形」と言うフォームを習得

しましょう。

 

質問者さんは恐らく今までにミスショットが多過ぎて、そ

の失敗体験が刷り込まれて自信を失っていますので、再現

性が高まり、より精度が上がる打法を身に付けて、しっか

りと成功体験を積むと良いでしょう。

 

 

我流の方がナイスショット

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ゴルフは再現性と持続性


Question

最近ゴルフを始めました。
コーチをつけてやってますが、正直コーチの教えてもらっ
たスイングより我流のめちゃくちゃの方が飛ぶしまっすぐ

いきます。
この場合やはり我流の方があってるってことなんですか?


Answer

ゴルフは生涯 100 が切れるか切れないかくらいの人が7割
と言われていますが、あとの 3 割はスポートとして取り組

んだ人達なのですが、その中でも基礎ができている人は少

なく、60 台が出せるようになるのは極少数です。

 

ゴルフは内容によって 3 種類に分けられます。
ボギーゴルフ、パーゴルフ、バーディーゴルフです。
100 が切れない人達はボギーゴルフにも満たない人達で、
遊びとして生涯上手くならない人達です。

 

ゴルフを始めたばっかりでこれからどんな事になるのかま

だ見当もついていないようですが、ゴルフは基礎ができて

いないといくらでも遠回りします。

 

教科書通りに訓練し、軌道のズレや軸のブレを起こさない
振り方をしないと持続できずにスコアは良くなりません。

 

ゴルフは再現性ですので、いかに動作を定着させるかです。
今、我流で振っているのは単に帳尻が合っていて当たって

いるだけでいつまでも持続できません。

 

たまたま偶然当たっている事でそれが正しいスイングだと
勘違いさせるのがゴルフです。

 

また、最初の一週間でその人の生涯のゴルフが決まってし

まうと言われるほど、最初にどんな振り方をするかが重要

で、勝手な振り方をすると下手を固めてしまうのです。

 

ゴルフの動作は日常生活にはない動きばかりですので、誰

でも初体験です。
したがって、最初は誰でも違和感があり、振り難く面倒な

動作ばかりですが、何日間も振っているうちに違和感がな

くなり慣れてきます。

 

その慣れた時点で振り方を変えるのは、また違和感から始

まり、慣れるのに何日も掛ります

最初は誰でもどんな動きでも違和感があり、動きずらく、

力が入らず、こんな動きでと感じるのは当然ですが、下手

を固めてから後で気が付いて修正するのはもっと大変です。

 

その我流のスイングがどんなものなのかを診てみないと分

かりませんが、余計な動きがあれば精度が上がらず、ズレ

の修正を繰り返し、その打ち方を維持しないと定着せず、

癌になる動きがあると限界が来て途中で再現性が止まり、

また、突然忘れたりズレたりしますので、その時点で元の

スイングに戻さないと、滑落して 20 年分もの再現性を一

度に失う事になります。

 

したがって、ズレる事は日常茶飯事ですので、どこがズレ

たかを特定する診断力、そしてそれを元に戻す修正力、そ

して立ち上げ方や調整法等を習得するために、まずは基本

動作を良く頭で理解してメカニズムで記憶しておく必要が

あります。

 

我流で適当に振ってそこそこ当たって嬉しいのは最初のう

ちだけで、本当のゴルフの難しさをまだ知らない段階だと

ひとまずそれで良いと思いがちですが、すぐに距離が欲し

くなったりグリーンに乗らなかったり、OB が止まらなかっ

たりして悩んで初めて基礎の重要性が分かると思います。

 

そしてその期間に悪い癖がいくつも付いてしまい、それを

修正するのに何年も掛る事があります。

 

最初から基礎練習、基本動作を教科書通りに習得して、
時短で無駄なく上達される方が長い目で見れば結局早く、

そして経済的で無駄なく上達できると思います。

 

 

パターで球に書いた線の方向

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赤い線がシャフトのラインで球の線と重ねる

Question

パターの時に、ボールの線をカップ方向にセットしますが、
セット後パターの線とボールの線を横から見るとカップ
方向に向いていないような気がします。


違和感がある場合も、パターの線とボールの線を合わせて

打つ練習をするべきなのでしょうか。
宜しくお願い致します。


Answer

パティングは距離感と方向と2つを合わせて打つ事で、ミ

スが多くなるため、ボールに線を書き、その線を打ち出し

方向に向けて、距離だけ考えて打ちます。

 

その際に線が真っ直ぐでないように見えるのは3つの原因

が考えられます。

まず、線は真っ直ぐでも後ろから見る時とスタンスして見

る場合では方向がズレる事があります。


これはFWから 2 打目を打つ時にスタンスすると良く右を向

いてアドレスしてしまう事と同じで、9 割の人は真っ直ぐに

立てないと言われています。

 

次に、球の位置が目の真下にない事です。
球を前打席方向へ遠くに置いた場合、目の真下にならず斜

めになりますので、線がズレて見えます。

ただ、基本は左目の真下ですので、左目の位置から球を落

下させて着地したところにボールを置きます。

 

そして 3 つ目は置く時に打ち出し方向にそもそも置けてい

ない場合です。
良く、置いたあとにシャフトの使ってボールの線の延長に

カップがあるかどうかを確認している選手を見かけますが、

ピッタリと合わせてから打ちます。

 

このように正確に段取りをしないと真っ直ぐに打てません

ので横着せずにルティーンとして正確にセットアップしま

しょう。