しなっているように見えるだけ
Question
ドライバーで飛距離を得るために、スマホのア
プリなどで自分のスイングを撮影しながら改善
しようとしています。
正面から撮影した時に、シャフトのしなり戻り
がプロよりも早いのが気になります。
タメを多くしたり、スエーを少なくしたり、い
ろいろ試しましたが、効果が見られません。
何かヒントを下さい。
Ave 87、ベスト 78、HS 47、平均飛距離 245 Y
よろしくお願いします。
Answer
因にデジタル撮影では書き込み速度がスイング
より遅いために、極端にシャフトがしなって見
えますので、上のような写真は現実ではありま
せん。
さて、それにしてもしなり戻りのタイミングの
違いを改善されるとのことですので、プロとの
違いをお話しましょう。
これは俗に言うリリースの時期で、レイトヒテ
ィングと言う技法を習得する必要があります。
リリースとはコック、ローテーション、などの
開放と言う意味で、時期を遅くしてヘッドスピ
ードを上げるのがレイトヒティングです。
コックのリリースの場合、何もしなければ早く
なりますので、手首を柔らかくしてワグリング
(ヘッドを揺らす動作)を入れて逆にコックを
深める動作を入れるとリリースが遅れます。
同じ原理で手首の力を抜いたままグリップエン
ドを球に向けてダウンスイングの 8 時当たりで
球を刺すと、コックがさらに深まってヘッドが
すぐに降りて来なくなります。
このワグリングも刺しも手首の柔らかさが必要
で、グリップはそのままで手首だけ力を抜くと
言う方法です。
そもそもシャフトのしなりやしなり戻りが感じ
るのは柔らかいシャフトだけで、軟らかいシャ
フトはトウダウンも酷く、フェイスも開いてヘ
ッドは遅れて来るのでこの全てのタイミングを
合わせるのは無駄な努力です。
俗に言うシャフトのしなりやしなり戻りとは手
首の軟らかさによって出来る時間差です。
シャフトのしなりではなく、手首で作る時間差
なのです。
ヘッドを走らせるのはビジネスゾーンです。
ダウンスイングの腰の辺りから初めてリリース
をしますので、ヘッドが戻るまでインパクトの
体勢(体を弓にしたり腰を開く)を整えて体の
しなり戻りを待つ事になります。
手首の力が抜けない方はコックしたまま打つ練
習をされるとヘッドが後から来る感覚が理解で
きるかと思います。
この手首の軟らかさは訓練が必要で、タイミン
グも合わせる事で時間が掛かりますが、鋭角に
インパクトに入れるのでラフでの芝の抵抗が減
るだけではなくダウンブロー度も上がります。