日本人は世界に通用しない?

  シャフリーの引き出しが必要


Question

 

日本の男子プロ(松山くん以外)が全く世界に

通用しない理由を教えてください。

 

私は飛距離が全然足らないからだと思います。

フジサンケイを拝見していますが、トッププロ

が 290 行くか行かないか、です。世界の男子

プロはみんな 350 くらい行ってます。。

ご意見ください(゚Д゚≡゚Д゚)゙?

 

Answer

 

仰る通り、飛距離は大変重要で二打目で 4 本

分の番手が違うと太刀打ち出来ません。

 

ただ、最近は 300 Y を超す若手選手も増え、

松山選手と同じかそれ以上出せる選手も数名い

ます。

 

飛距離は一目瞭然ですが、見えない技術がまだ

あります。

それはベタピン率です。

 

タイガーウッズなどが同じホールで 4 日間全

てバーディーを取ったホールがあるのですが、

その 4 日分をまとめた映像がありました。

毎日ティーマーカーを移動させますのである日

は 154 Y ある日は 150 Y と毎日違うのですが

全て 30 cm から 80 cm 以内でした。

これは偶然ではありません。

ベタピンバーディーでした。

 

ショットは 3 つの条件があります。

それは芯に当てる事、思った方向に打つ事、そ

して出したい飛距離で止める事で、思った距離

で止めるには 3 段階の高さ、フェイドやドロー

などの曲げ球、そして飛距離自体が違う打法の

引き出しが必要です。

 

この技術を習得して訓練する事でベタピン能力

を上げ、それを定着させる事でよりバーディー

を取る事が可能になるのです。

 

日本人選手は最近は飛ぶようにはなっているの

ですが、この引き出しが少なく、偶然に寄った

り、番手ピッタリだと距離が出せるのですが、

番手間でベタピンにできる引き出しを持った若

手はほとんどいません。

 

モリカワ選手は朝の立ち上げ練習でまずウエッ

ジで 3 種類の打法を練習します。

一本のクラブで 3 種類の飛距離を打ち分ける

練習で、見ていても同じ速度で同じ力で同じよ

うに振っているようにしか見えません。

このような将棋で言う駒を揃え、それらを使っ

ての攻略法で戦うのですから、飛車角だけで戦

う日本のゴルフではなく、金銀歩兵を揃えてい

る事で色々な攻略法が使えるのです。

 

これがメジャー複数勝利者の技能ですので、決

して特別飛距離が出る分けでもなく、同じ日本

人で同じ体型なのに、違うのは持っている技能

の数と言う事になります。

 

2024 年のマスターズではモリカワ選手はあと

一歩で優勝だったのですが、やはりシャフリー

とは大人と子供ほど身長が違い、飛距離もかな

り違っていた事で、モリカワ選手がマキロイの

飛ばしの技術を持っていれば違う展開になって

いたと思います。

 

ただ、飛距離が少ないのに同じようなスコアが

出せると言う事はそれなりにショートゲームの

精度が高いと言えるでしょう。

 

現在は日本ではとにかく飛距離を出す事だけに

固執していますが、その割には欧米打法を習得

しようとせず、筋トレや我流で飛ばそうとして

おり、今後飛距離は出てもスコアで届かないと

言う経験を経てから将来的にはこのベタピン率

の技術に目が向くでしょう。

 

それまでは時期尚早で機が熟していないと言う

印象ですのでまだ時間が掛かりそうですが、そ

れを計測器などの機械にたよって依存する人も

多く、まだまだアメリカから持ち帰った教科書

に目を向ける人はあまりいません。

 

日本も韓国のように一日も早くこの教科書通り

のゴルフを取り入れて世界に通用する選手を育

成していただきたいと思います。